2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K11254
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
花井 信広 愛知県がんセンター(研究所), 腫瘍医化学部, 研究員 (80381797)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 超音波検査 / 頭頸部癌 / 化学放射線療法 / 頸部リンパ節転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「超音波検査(US)による化学放射線治療後の治療効果判定基準(案)」に沿った評価を従来の検査に合わせて行い、その有用性についての評価を行う多施設研究であり、平成28年度は症例・データ集積、データベース化作業を遂行した。 2016年12月末までに目標登録症例数である34例の患者の登録を達成し、うち29例の患者では一次治療後の転移残存の有無判定が可能となった。29例中、男性26例(89.7%)、女性3例(10.3%)。年齢中央値は65歳(46-77歳)。原発巣の内訳は上咽頭2例、中咽頭16例、下咽頭10例、喉頭1例。USの正診率は76% (特異度82%、陰性的中度92%)、PETの正診率は90%(特異度89%、陰性的中度100%)であった。 preliminalyな解析結果であるが、平成29年3月に行われた国際学会(アジア頭頸部癌学会)にて成果を報告した。その他の学会発表では平成28年5月WCBEで化学放射線療法に関する口演、平成28年5月超音波医学会シンポジウム「Examination about US diagnosis of cervical lymph node after chemoradiotherapy」および一般演題「Response evaluation after chemoradiotherapy for node-positive head and neck cancer using ultrasonography」での発表を行った。 またグループ内の情報共有、登録促進のための研究会を計4回開催した(平成28年6月埼玉、平成28年8月加賀、平成28年11月名古屋、平成29年2月東京)。 今後は更に評価の済んだ症例を加えた解析、2年経過時点までの再発・転移の有無調査を継続していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
既に目標とする登録症例数(34例)に達しており、計画通り順調であると言える。 研究会開催も予定通りで、回数も4回/年と計画の上限で開催することが出来ている。 学会発表も積極的に行うことが出来、研究内容を発信することに繋がっている。
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Strategy for Future Research Activity |
症例登録を終了とし、平成29年度は主に追跡調査の期間に当たる。未解析症例の一次治療後の転移残存の有無判定判定を進め、全症例で追跡調査(6か月経過時点でのリンパ節再発、再増大の有無、その他の予後調査)を行っていく。また全症例に対して再発転移の確認のための2年迄のフォローアップを継続して行く。 まずは全体の結果を確認し考察を行っていく事になるが、将来の研究成果の論文化あるいは書籍化を見据え進めていく必要がある。また研究成果公表のための国内・国外会議への参加を引き続き行っていく予定である。 他施設との定期的な研究会(2(-4)回)を開催し、研究の進捗状況、グループ内への成果の報告を行っていく。
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Causes of Carryover |
平成29年3月の国際学会は月末に行われたため、使用額が来年度支出分に含まれることとなった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
上記理由を除けば概ね予定通りの使用状況であると考えられる。計画に沿って進めていく予定である。
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Research Products
(4 results)