2018 Fiscal Year Annual Research Report
Examination about US diagnosis of cervical lymph node after chemoradiotherapy
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16K11254
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Research Institution | Aichi Cancer Center Research Institute |
Principal Investigator |
花井 信広 愛知県がんセンター(研究所), がん予防研究分野, 研究員 (80381797)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 超音波検査 / 頭頸部癌 / 化学放射線療法 / 頸部リンパ節転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】近年、臓器温存を目的とした化学放射線治療(CRT)が増加し、治療後の頸部リンパ節転移残存の有無の評価が重要である。PET-CTは正診率が高いが、CRT後12週後が診断に適した時期である為、増悪を伴う症例の早期選別が難しい。また施設の偏在やコスト面でも不利である。昨今、USの性能は格段に進歩しており、変性の有無、つまりドプラ血流イメージングや組織弾性イメージングにて変性の有無(質的変化)を捉えることが可能である。 【方法】USによるCRT後の治療効果判定基準(案)を用いて頸部リンパ節診断を行い、CRT後の頸部リンパ節診断におけるUS診断の有用性を評価した。主要エンドポイントはUSによる治療効果判定基準(案)を診断に用いた場合の正診率とした。また超音波での観察項目として、サイズ変化、液体成分、充実成分、エコーレベル、充実部分均一性、内部血流を評価した。 【結果】2014年10月~2017年1月、34例から同意取得をおこなった。うちデータ欠落を除く32例で解析を行った。平均年齢は64.5歳、男性29例、女性3例であった。USの正診率は81%、特異度83%、陰性的中度86%であった。観察項目であるサイズ変化、エコーレベル、血流については治療前と12週目で優位な変化を認めた。 【考察】USは安価で簡便な検査であり、低侵襲で繰り返し行える点で優れている。PET-CT(正診率94%、特異度93%、陰性的中度100%)には及ばない結果であったが、CTよりも優れた診断能力を有し、有望な検査法であった。治療効果判定基準(案)の改良や施行者間の読影の均一化でより精度を上げることができる可能性があると考えられた。
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Research Products
(3 results)