2019 Fiscal Year Annual Research Report
Influences of strabismus srrgery on eye
Project/Area Number |
16K11264
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐藤 美保 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (50252242)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
彦谷 明子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (80464113)
古森 美和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 医員 (30467245)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 内斜視 / 前眼部OCT / 滑車神経麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
前眼部OCTをもちいて、外眼筋の付着部の位置を正しく計測するための適切な眼位の同定をおこなった。斜視手術前の患者44名82筋にたいして、正面および左右へそれぞれ固視点を変えてOCTによって描出される角膜輪部から外眼筋の付着部までの距離を測定した。内直筋では正面から約20度外転した位置、外直筋では正面から約35度内転した位置に固視表を置き、固視させることで術中の筋付着部距離との一致率が高くなった。 また、斜視手術が結膜肥厚など眼球壁にあたえる影響を見るために、前眼部OCTにより斜視手術前後の「結膜から強膜の厚さ」を継続的に記録した。対象は外直筋後転群、内直筋後転群、内直筋前転群、外直筋前転群である。術前と術後3-5か月に前眼部OCTを撮影し、結膜から強膜までの厚さを測定すると、外直筋後転群と内直筋後転群ともに術前後で結膜から強膜までの厚さに有意に薄くなり、逆に、内直筋前転群と外直筋前転群では術後に有意に増加した。後転群で結膜から強膜までの厚さが薄くなったのは、外眼筋が後転され、その分の厚みがなくなったためである。前転群では、結膜から強膜までの厚さが増加したのは、外直筋および内直筋腱が短縮され、後方の外眼筋が前方にきているためと考えられた。過去の手術歴が不明な斜視患者の再手術にあたっては、結膜の厚さを前眼部OCT撮影することで以前の手術方法を推察することが可能であることを示した。 後天性上斜筋麻痺にたいしては、大角度の外方回旋複視を伴うことが多く、術式として両眼下直筋鼻側移動術と下斜筋減弱術の併用が有効であることを、報告した。
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Research Products
(12 results)