2018 Fiscal Year Research-status Report
加齢黄斑変性、緑内障等の眼科疾患のリスク要因解明のための分析疫学研究
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16K11271
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
結城 賢弥 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00365347)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 疫学調査 / 眼科疾患 / 緑内障 / 加齢黄斑変性 / 糖尿病網膜症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は緑内障、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症などの眼疾患と生活習慣の関連を研究し、1次予防に役立てることを目標としている。2017年度までに茨城県筑西市にて5年間検診を行い9819名の住民に対し光干渉断層計、眼圧、角膜内皮、屈折などの眼科検査を行った。本年度は筑西市明野地区のフォローアップ調査であり初めて同一の住民に対し眼科検診を行った。具体的には2018年5月15日に112名に検診を行い16名の異常者数を認めた。同様に2018年5月16日に97名に検診を行い19名の異常者数を認めた。2018年5月16日に128名に検診を行い18名の異常者数を認めた。2018年5月18日に111名に検診を行い15名の異常者数を認めた。2018年5月21日に127名に検診を行い11名の異常者数を認めた。2018年5月22日に123名に検診を行い22名の異常者数を認めた。2018年5月23日に141名に検診を行い18名の異常者数を認めた。2018年5月24日に135名に検診を行い20名の異常者数を認めた。2018年5月25日に162名に検診を行い32名の異常者数を認めた。2018年5月26日に125名に検診を行い15名の異常者数を認めた。2018年5月28日に113名に検診を行い19名の異常者数を認めた。以上合計1545名の住民に検診を行い、235名の眼科的異常の疑いある住民をスクリーニングした。2次検診の結果、正常眼圧緑内障43名、白内障28名、加齢黄斑変性4名等の既往あるいは新規眼科患者を発見した。本検診はあと4年間継続される予定である。また当初の横断研究部分のデータを用いた眼圧や角膜内皮細胞数、屈折等に関する生体因子との関連に関する研究が進捗している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は茨城県筑西市において生活習慣、食生活に関するアンケート調査、眼科検診などを組み合わせそれらの関与を明らかにする研究である。現在は5年間の横断的な調査を終え、前向きコホート研究の1年目を終了したところである。検診対象者は当初の予定以上の横断研究で約10000名の受診者があり、前向きコホート研究の1年目の検診でも約2000名の受診があり、検診自体は順調に進捗している。また当該研究から角膜内皮と全身因子の関連、近視と全身因子の関連などの論文を2本投稿中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度は前向きコホート研究の初年度を問題なく終えている。2019年度は前向きコホート研究の2年目であり茨城県筑西市下館地区にて約3週間の検診を予定している。本研究は疫学研究であり、今後も5年後の追跡調査が終わるまで粛々と検診を継続したい。また現在はReticular Pseudo drusenと全身疾患の関与、中心角膜厚と関連する全身因子、眼圧と関連する生活習慣などの解析を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
2017年度以前に検診業者から過剰請求があったと判明したため資金が返金された。来年度の検診において検診機器レンタル費用に使用予定である。
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