2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K11276
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
中元 兼二 日本医科大学, 医学部, 講師 (30287734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 浩 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00188046)
五十嵐 勉 日本医科大学, 医学部, 准教授 (10421190)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 緑内障 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、緑内障患者の前房内および血中のBDNF量の発現について検討し、BDNF量と緑内障の関連性について検討するものである。具体的には、①ヒトにおける前房内、血中におけるBDNF量について解析を行う。②BDNF量と緑内障における各パラメーターの比較検討を行う。 その意義としては、眼圧が十分に低下しているにもかかわらず、進行する緑内障患者が数多くいる。網膜神経細胞死には、以前よりBDNFなどの神経保護因子が注目されており動物実験では有用性が報告されている。しかしながら、緑内障患者の眼球内におけるBDNFの分布や量などは不明である。本研究では緑内障において眼球内のBDNFが低下しているのかどうか、また量の変化があるならばその変化が血液中の濃度変化と相関するかどうかを明らかにしようというものである。またこの結果から将来的にBDNFを用いた遺伝子治療の応用することが出来るのかどうかについて検討しようというものである。 対象患者は①緑内障手術を受ける患者 20名、②白内障手術を受け緑内障の診断を受けて神経保護効果が報告されている緑内障点眼薬を使用している患者 20名、③白内障手術を受け緑内障の診断を受けて神経保護効果が報告されている緑内障点眼薬を使用していない患者 20名、④白内障手術を受け緑内障の診断を受けていない患者 20名である。 現在、緑内障患者8名、白内障患者12名の前房水と血清の保存を行った。今後症例数を増やし、検討を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、緑内障患者8名、白内障患者12名の前房水と血清の保存を行ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後症例数を増やし、検討を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
現在、臨床検体20名の前房水と血清を冷凍保存した。解析は今後行うため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後、前房水と血清の解析を行っていく。
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