2016 Fiscal Year Research-status Report
TRPV1/TRPA1シグナルによる角膜リンパ管新生制御の解明とその阻害戦略
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16K11296
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
友寄 勝夫 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (00453176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雑賀 司珠也 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40254544)
山中 修 和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (50254545)
岡田 由香 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (50264891)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 角膜 |
Outline of Annual Research Achievements |
角膜疾患では治癒だけでなく透明性の維持が視機能維持に重要となる。これは治癒に至る過程で、炎症によって引き起こる角膜の新生血管や瘢痕化のため恒久的な混濁が残存しるうからである。この時並行して、角膜輪部からリンパ管も新生される。以前、TRPV1やTRPA1は感覚神経終末の角膜実質の血管新生に関与していることを報告した。(Tomoyose k,et al.J Opthalmol,2015.)。一方リンパ管の新生に関しては報告がなく、TRPイオンチャンネルファミリーのリンパ管新生に関与に関してあ角膜以外の組織においてもまだ報告がない。本研究ではTRPV1、TRPA1の二つのチャンネルに標的を絞って、角膜リンパ管新生での役割を解明しようとする。 平成28年度絵は、1)TRPV1またはTRPa1の遺伝子ノックアウトマウスを用いて、ナイロン糸にて角膜に損傷を与え、角膜輪部からのリンパ管新生を誘導する。継時的に屠殺し、眼球摘出する。免疫染色を行う。また、同時にパラフィン切片を作成し、免疫染色を行い。角膜輪部から角膜中央に進展するリンパ管の先端と角膜輪部の距離を測定し、統計処理を行う。 遺伝子発現の評価は角膜からRNAを採取した後、real-time RT-PCRで行う。 2)野生型マウスとアンタゴ二ストを用いた研究。 野生型マウスに上記同様にリンパ管新生を誘導する。TRPV1アンタゴ二スト、またはTRPA1アンタゴ二ストを用いて上記同様に種々の日程でリンパ管新生、炎症と遺伝子発現を免疫染色とreal-time RT PCRで評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
継続して予定通り研究を行う。またその結果を踏まえて、野生型マウスとアンタゴ二ストを用いた研究を行なっていく
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Strategy for Future Research Activity |
TRPV1またはTRPa1の遺伝子ノックアウトマウスを用いて予定していた研究を継続して行う。またその研究結果を踏まえて、野生型マウスとアンタゴ二ストを用いた研究も予定通り行っていく。
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