2017 Fiscal Year Research-status Report
肝芽腫におけるmTOR細胞内シグナル発現機構の解明とラパマイシン治療法の開発
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16K11341
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
荒井 勇樹 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (50643243)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松田 康伸 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (40334669)
小林 隆 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (40464010)
窪田 正幸 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50205150)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 肝芽腫 / mTOR |
Outline of Annual Research Achievements |
29年度実績は、平成27年度以前に当科で治療が行われた肝芽腫27例のうち現時点で十分な組織標本を確認できている13例を対象として、以下の事項につき検討を行う。さらに肝癌細胞株を用いた培養実験を行い、mTORタンパクの発現レベルを調節する因子の解析を同時に行った。肝芽腫切除標本におけるmTOR発現について、モノクローナル抗体を用いた免疫組織化学染色により発現形式を明らかにしていった。本研究の申請にあたり、肝芽腫症例のpilot studyとして実際に10例の免疫組織化学染色を施行してあったが、さらに4例の症例の免疫染色を追加して行った。mTORの発現様式に症例毎に違いがあることが判明しているため、今後はその詳細なデータをまとめていくとこである。生体内でのmTOR発現にはvariationが存在する可能性があり、表現型についての評価には、染色濃度・部位によるクラス分類など、症例を重ねての検討が必要であると考えている。また、免疫組織化学染色可能となる十分な検体が確認できていない残りの症例に関しても、病理部に保管されている全検体を再度調査中である。しかし、保存状態によっては、追加資料とできない可能性もあり、現在14例の検体は確実に準備できている。 免疫組織化学染色は、既に染色が確認されているphospho-mTOR(Ser2448)を中心にphospho-Akt(Ser473)、phospho-Akt(Ser308)なども追加して免疫染色を行った。今後は免疫染色をさらに追加、または抽出可能なたんぱくを用いてウェスタンブロット法による解析も追加していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
臨床業務の他に、他の小児悪性腫瘍研究、学会委員会活動、地方公演、学生教育に費やす時間も多く、本研究に十分な時間を費やせなかった。また、全国学会の主催があり多忙を極めていた。 30年度は研究時間を作り出し、本研究を進めていきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
臨床データの解析や検体データの解析に他のスタッフの協力も得て、研究を進めていくこととする。免疫染色、ウェスタンブロッティングに関しては、基礎実習に来ている学生にも協力頂き、さらなる研究の推進を図りたい。 また、データ解析に新しい解析ソフトを導入したことでさらに研究効率も上げていきたい。
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Causes of Carryover |
研究自体の進行の遅れ、購入した実験器具、消耗品の費用が予想よりも低コストであった。 研究を推進していくことで、実験器具、消耗品の消費も増え、さらに研究成果を発表する学会への参加費、論文掲載費にも充てていく予定である。
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Research Products
(1 results)