2016 Fiscal Year Research-status Report
活性化大網培養上清を用いた難治性創傷治癒に与える影響に関する基礎的研究
Project/Area Number |
16K11362
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
亀井 譲 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10257678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蛯沢 克己 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20397459)
高成 啓介 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (80378190)
神戸 未来 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50597862)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 活性化大網培養上清 / 創傷治癒 |
Outline of Annual Research Achievements |
①大網培養上清の回収:大網の活性化は、Litbarg NOらの報告に従い、C57BL/6マウスの腹腔内にポリデキストラン粒子を注入して大網の活性化を行った。マウス腹部より大網を採取し、20%FCS添加DMEM/F12 3mLを用い、24well culture inset内で器官培養を行った。培地交換は1日おきで行い、培養13日目までは大網の形質を維持していたが、個体差を若干認めた。Day2、4、6、8、10、12で大網培養上清および活性化大網培養上清をそれぞれ回収した。 ②大網培養上清の特性解析:大網培養上清中に発現するmRNAやタンパク質を網羅的に解析するため、①にて回収した培養上清からcDNAおよびタンパク質を抽出し、DNAマイクロアレイおよびタンパク質アレイを行っており、現在結果を解析中である。また培養上清中からエクソソームを回収した。透過型電子顕微鏡にて二層の小胞を確認、フローサイトメトリーでCD9,CD63,CD81の発現を確認し、エクソソームの同定を行った。 今後このエクソソーム中のmiRNAを解析する予定である。 ③活性化大網培養上清の創傷治癒関連細胞に与える影響のin vitro評価法の基礎実験:a) 線維芽細胞: 細胞遊走能をscratch assayにて評価予定である。そのための予備実験を行った。b)血管内皮細胞:大網培養上清添加の有無による、血管内皮細胞の血管新生に対する影響をtube- formation assayにて行う予定である。Matrigel上に血管内皮細胞を播種し、2日後にCalcein AMにて染色し、共焦点レーザ顕微鏡で管腔形成を観察できた
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マイクロアレイ解析に時間がかかっているため。
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Strategy for Future Research Activity |
マイクロアレイ解析の結果を待つ間に、他の予備実験を先に行い、時間の短縮を図る
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Causes of Carryover |
マイクロアレイの結果を待つ間、実験が停滞していたため、使用額が予想よりも少なかったため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は実験計画に沿って実験を行う
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