2018 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of angiogenesis in soft tissue arteriovenous malformation
Project/Area Number |
16K11365
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
野村 正 神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (30529566)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺師 浩人 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (80217421)
橋川 和信 神戸大学, 医学部附属病院, 准教授 (90403237)
榊原 俊介 神戸大学, 医学研究科, 客員准教授 (50444592)
高須 啓之 神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (40566022)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | 動静脈奇形 / 脈管奇形 |
Outline of Annual Research Achievements |
体表の動静脈奇形(AVM)の血管増殖機序に関して検討を行った.体表AVMの手術検体からexplant法で血管内皮細胞を初代培養し,動静脈奇形由来血管内皮細胞(AVMVEC)を得た.対照として同様に手術検体から正常動脈から血管内皮細胞(NAVEC)を得た.AVMVECはNAVECに比べ,高い増殖能を示し,その増殖能はヒト臍帯血由来血管内皮細胞(HUVEC)と同程度であった.さらに,これら培養細胞からRNAを抽出し,網羅的にマイクロアレイを行ったところpiezo-type mechanosensitive ion channel component 2(PIEZO2)ならびにselectin-P(SELP)遺伝子においてNAVECならびにヒト臍帯血由来血管内皮細胞(HUVEC)よりもAVMVECにおいて高い発現を認めた.これら遺伝子について固定標本における免疫組織学的検討を行ったところ,PIEZO2の発現は明らかではなかったが,SELPにおいて血管内皮付近で高い発現を認めた.体表AVMにおけるSELP発現の意味や意義についてはなお不明であるが,固形癌において血小板侵入によって腫瘍増殖に関与することや脳AVMで強発現することから,体表のAVMの異常血管増殖に関与している可能性が高いと考えられた. 一方,機械的刺激によるAVMVECの反応について検討を行った.閉鎖系で培養液を一定速度で還流させ,培養細胞の動態を観察する潅流培養においては,培養液の流動方向には広がらずむしろ逆行する様式でAVMVECが増殖する結果となった.
|
Research Products
(9 results)