2018 Fiscal Year Annual Research Report
New method of fat grafting with collagen matrix
| Project/Area Number |
16K11381
|
|---|
| Research Institution | Tokyo Medical University |
|---|
Principal Investigator |
松村 一 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (80256263)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮 貴子 東京医科大学, 医学部, 講師 (00385105)
柴田 大 東京医科大学, 医学部, 助教 (00421008) [Withdrawn]
井上 華 東京医科大学, 医学部, 講師 (20390700)
自見 庄太郎 東京医科大学, 医学部, 助教 (30773543) [Withdrawn]
渡辺 泰雄 横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (60096279)
出雲 信夫 横浜薬科大学, 薬学部, 准教授 (70368976)
鈴木 知佳 (生川知佳) 東京医科大学, 医学部, 助教 (40809597)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 脂肪注入 / コラーゲンマトリックス / 血管誘導 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
脂肪移植は比較的侵襲の少ない手術であり近年様々な領域で行われている。本法の問題点は、1回の移植量が限られること、移植脂肪の生着が不安定であることである。それゆえ、術後の生着量の予想は難しく、多数回の移植が必要となる。移植脂肪細胞を安定的に生着させるためには移植部位の微小環境、特に血管新生・血行の早期安定化が最も重要と考える。今回脂肪注入をする際に、コラーゲンマトリックス片を添加する方法を行った。SDラット雌25匹を用いて、鼠径から採取した脂肪を細断、洗浄、遠心分離し、コントロール群、コラーゲン添加群の移植脂肪検体を作成した。18Gカニューレを用いて、それぞれ同一個体背部にコールマン法に従い注入を行った。注入1・4週後の移植脂肪を採取し、脂肪生着を半定量的評価、免疫染色と遺伝子発現量で評価を行った。遺伝子発現量はadiponectin、VEGF 、CD31遺伝子を調べた。遺伝子発現量には有意差を検出できなかったが、生着の半定量的評価、組織染色、ともにコラーゲン注入群で脂肪生着増生を認めた。脂肪移植時の血管新生・脂肪生着状況・最適なコラーゲンを添加し1回の脂肪移植量と生着率を向上させる、という研究結果を得た。
また、移植された脂肪の経時的な容量変化の計測として、動物実験用X線CT装置の利用を考案し、その最適な設定条件を明らかにすることができた。今後の動物モデルにおける脂肪注入の経時的変化の観察において、侵襲のより少ない手段として期待できた。
|
