2018 Fiscal Year Research-status Report
頭蓋縫合早期癒合症に対する低侵襲治療の開発:FGF2による早期癒合抑制効果の証明
Project/Area Number |
16K11388
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
塗 隆志 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40445995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井関 祥子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80251544)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 頭蓋縫合早期癒合 / 治療 / マウスモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は冠状縫合早期癒合を示すTwist heterozygous miceの冠状縫合にFGF2を作用させ、冠状縫合早期癒合の抑制を確認するものである。 早期癒合症の患者では縫合部切除後に、縫合部が再癒合することが確認されており、今回の研究の中では、冠状縫合の骨切りを行った部分にFGF2を作用させ、再癒合の抑制を確認することを一つの目標にしている。 われわれは2006年に同系統マウスを用いて、冠状縫合早期癒合がマウスの頭蓋成長にもたらす影響について研究を行った。そのマウスでは2週齢以降に冠状縫合の癒合が認められ、4週以降で野生型との間で形態上の有意差を認めた。本研究では同Twist heterozygous mouseにおいて冠状縫合の骨切りを行い、冠状縫合部にFGF2を作用させ、骨化を抑制することを目的としている。早期癒合抑制による成長への影響は、頭蓋骨CTの矢状断において成長曲線を作成し、それを2006年におこなったTwist heterozygous mouseの成長と比較することで評価することとしている。われわれが2006年に用いたmutantマウスは一旦継代が途切れてしまったため、今回受精卵から起こす必要が生じ、初年度は受精卵からTwist heterozygous mouseを起こす作業を行った。本年度はまずこのマウスにおいて、冠状縫合の早期癒合が生じていることをmicroCTで確認した。次に3周齢マウスを用いて冠状縫合部の切除モデル作成を行った。現在骨切りは問題なく行うことができ、冠状縫合骨切り(Suturectomy)モデルの作成方法が確立した。また術後4週齢以降で冠状縫合部の骨の再生を確認している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は冠状縫合早期癒合を示すTwist heterozygous miceの冠状縫合にFGF2を作用させ、冠状縫合早期癒合の抑制を確認するものである。 これまで3周齢マウスを用いて冠状縫合部の切除モデル作成を行った。現在骨切りは問題なく行うことができ、冠状縫合骨切り(Suturectomy)モデルの作成方法が確立した。また術後4週齢以降で冠状縫合部の骨の再生を確認している。現在Twist heterozygous miceに対する研究に先立ち、野生型のマウスに縫合切除術を行い、FGF2採用による縫合部の抑制効果について観察中である。 一方で、FGF2の投与実験は野生型のみであり、当初の予定であるTwist heterozygous miceへの投与が行なえていない点で遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はTwist heterozygous マウスに対する骨切りと、FGF2の投与研究を進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
実験の進捗が遅れているため、Twist heterozygous miceへ行う実験分と、染色等に用いる薬剤分の使用額が予定に至らなかったため。次年度は遅れているTwist heterozygous miceへのFGF2の投与実験を行う事としている。
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Research Products
(1 results)