2017 Fiscal Year Research-status Report
ハイブリッド型人工神経を用いた端側型神経移植における神経再生様式の解析
Project/Area Number |
16K11391
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
垣淵 正男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50252664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 敏宏 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00423179)
西本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30281124)
曽束 洋平 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40437413)
藤田 和敏 兵庫医科大学, 医学部, その他 (40461066) [Withdrawn]
河合 建一郎 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80423177)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 顔面神経麻痺 |
Outline of Annual Research Achievements |
企業より実験用のポリグリコール酸チューブにⅠ型コラーゲンを組み合わせた人工神経を入手した。細胞成分を含まない組織液、ゼラチン、神経、皮下脂肪などの組織片を人工神経内への添加し、手技の安定性や端側縫合用の側孔における薬液やゼラチンの状態および組織片の状態を確認した。 薬液およびゼラチンは一定期間人工神経内に留まって移植実験に耐えるものと考えられた。また、組織片の埋入手技も人工神経の側面に設けた開窓部から可能であった。 端側神経縫合モデルに用いる人工神経に側孔の作成方法、側孔への神経の縫合方法、人工神経内への添加物の注入および組織片の埋入方法はほぼ確立した。マウスの皮下脂肪由来の脂肪組織由来幹細胞(ADSC)の作成方法およびその人工神経内への附加方法の検討は継続している。 耳下腺悪性腫瘍切除後に顔面神経欠損を生じた症例に対して、自家神経移植による顔面神経再建術を継続して行っており、臨床データを蓄積しているが、端側縫合は種々のタイプの神経移植に応用でき有用であった。 臨床例において人工神経を移植した症例は顔面神経再建においては無かったが、他の部位の神経再建において取扱いをさらに習熟させ、別のタイプの人工神経および自家神経の縫合実験も行った結果、前年から使用している自家神経と同容の縫合法が妥当であると考えられた。 ラットの顔面神経は細径であるが、人工神経の移植は可能であり、表情筋の機能は髭の角度や動きによって評価可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
企業からの人工神経提供を受けて人工神経を用いた研究を開始したが、組織学的および電気生理学的な検証に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
人工神経の加工および移植実験を進めるとともに、臨床データの蓄積も継続する。
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Causes of Carryover |
実験の進捗が遅れたため、次年度の実験に係る消耗品の購入等に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)