2018 Fiscal Year Research-status Report
ハイブリッド型人工神経を用いた端側型神経移植における神経再生様式の解析
Project/Area Number |
16K11391
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
垣淵 正男 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50252664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤原 敏宏 兵庫医科大学, 医学部, 非常勤講師 (00423179)
西本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (30281124)
曽束 洋平 新潟大学, 医歯科学系, 准教授 (40437413)
藤田 和敏 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40461066) [Withdrawn]
河合 建一郎 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (80423177)
石瀬 久子 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (30567194)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 末梢神経 / 顔面神経 / 人工神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度より、研究内容を臨床例における人工神経の使用に移行したが、適当な症例が得られず、従来法による自家神経である下腿の腓腹神経を用いた神経再建を中心とした顔面神経麻痺形成術における臨床データを蓄積した。 自家神経移植を用いた顔面神経再建術の術式は臨床例においては良好な結果を得ているため、5㎝以下の神経欠損であれば人工神経に置換することは可能と判断している。しかし、人工神経が自家神経に遜色のない術後機能回復を得るためには、現在作成している人工神経では難しいと思われること、ならびに、人工神経研究の潮流が自家神経移植の代用として認められるためにはより良好な機能回復を要求するものとなってきていることから、人工神経に付加する細胞や物質、移植の手技について再検討を要すると判断した。 今後はさらに情報を収取したうえで、自家組織・細胞・物質を付加した改良型の人工神経の作成、およびそれを用いた動物実験を計画している。 また、臨床応用に関しては、術前または手術中に採取可能な自家組織・細胞・物質の使用を前提に情報収集を行っており、自家神経移植との比較を前提として臨床研究を計画している。 人工神経は、臨床例における顔面神経再建に際して、ドナー神経として採取した下腿の腓腹神経の約5㎝の欠損に対して使用し、露出や感染などの合併症を認めなかったため、さらに臨床経過を観察している。 人工神経の使用方法に関しても、自家神経の接合部を保護する材料としての検討も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
人工神経の臨床使用の機会が少なかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
人工神経の作成法と使用方法を再検討して臨床例で使用する。
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Causes of Carryover |
研究進捗の遅れのため、未使用額が生じた。次年度は、人工神経の構成を変更するとともに、臨床例の術後経過をより詳細に解析するための費用に充当する予定である。
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Research Products
(3 results)