2016 Fiscal Year Research-status Report
超小型近赤外線分光計測装置を用いた救急室と災害現場での傷病者評価
| Project/Area Number |
16K11398
|
|---|
| Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
|---|
Principal Investigator |
齊藤 岳児 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50402277)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 洋 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (30293632) [Withdrawn]
穗積 宏尚 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40771457)
林 秀晴 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50135258) [Withdrawn]
高橋 善明 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (50647386)
金山 尚裕 浜松医科大学, 医学部, 理事 (70204550)
吉野 篤人 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90240332)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
| Keywords | 近赤外線分光計測 / 救急災害 / マルチコプター |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
診察指接着型オキシメーターを用いて、正常人における末梢組織酸素飽和度を測定し、さらに傷病者を想定して、正常人において冷水中に手を浸け、５指と母指球の組織酸素飽和度がどのように変化するかを調査した。３０秒の冷水浸透前後で組織酸素飽和度は、第１指指腹：59.0%(56.2-61.0)→57.5%(55.2-58.7) 第２指指腹：59.0%(56.2-61.0)→58.0%(54.2-59.7) 第３指指腹：59.0%(57.2-60.0)→59.0%(57.2-61.7) 第４指指腹：62.5%(59.2-64.0)→62.5%(59.0-64.0) 第５指指腹：61.0%(60.0-63.0)→62.0%(60.0-63.7) 母指球：54.0%(52.0-56.7)→53.5%(50.2-56.5)との結果を得て、短時間での冷水浸潤では特に抹消組織酸素飽和度は低下しないことが分かった。一方、組織ヘモグロビンインデックスは、第１指指腹：20.0(16.2-23.7)→16.0(13.2-19.0) 第２指指腹：21.5(18.2-25.0)→19.5(18.0-22.0) 第３指指腹：24.0(20.0-25.7)→22.0(17.0-24.0) 第４指指腹：26.0(21.0-28.7)→22.0(18.5-27.0) 第５指指腹：24.0(21.2-28.0)→25.0(16.7-26.7) 母指球：31.0(28.5-34.0)→27.0(23.0-29.5)と低下する部位もあり、組織血液量は低下していると思われた。さらにintra-observer/inter-observerにより誤差を検討すると、第２指指腹で最も誤差が少なく、第２指指腹が最も適切な測定部位であることを確認した。また、平成30年度に目標とする、マルチコプター型ドローンに診察指接着型オキシメーターを装着する準備のため、マルチコプターのフライト・搬送試験を行った。特に開山前の６月には富士山６～７合目で傷病者発生を想定したマルチコプター試験を行った。こらら目的達成のために、予定通りエンルート社と浜松市の協力も得ている。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Toccareを用いた測定にやや誤差があり、測定方法を変更したため（外光が入らないような工夫）、測定に関する研究がやや遅れている。しかし、研究最終年に行うマルチコプターを用いた研究の準備は順調にすすんでいる。
|
| Strategy for Future Research Activity |
予定通り平成２９年度、倫理委員会を通して傷病者の末梢組織酸素飽和度を測定し研究展開していく。また、研究最終年に行うマルチコプターを用いた研究の準備を、エンルート社・各行政機関と協力していく。
|
| Causes of Carryover |
診察指接着型オキシメーターのバージョンアップを考慮し、これまでの機器で平成２８年度は代用したため、次年度使用額が生じた。
|
| Expenditure Plan for Carryover Budget |
診察指接着型オキシメーターを平成２９年度に購入する。
|
Research Products
(1 results)
