2017 Fiscal Year Annual Research Report
急性腎障害に関与するmiRNA-ceRNAクロストークとバイオマーカーへの応用
Project/Area Number |
16K11416
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
徳平 夏子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (60597227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 康文 関西医科大学, 医学部, 教授 (70326239)
黄瀬 ひろみ 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90420710) [Withdrawn]
中山 力恒 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90568198)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | バイオマーカー / 遺伝子治療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、AKIを発症しやすい心臓血管手術患者周術期や、集中治療を要する重症症例の尿中、血液中からエクソソーム、クロマチンを抽出し、次世代シーケンサーを用いてmiRNA、及びceRNA発現の網羅的解析を行った。具体的には、RIFLE 及びAKIN criteriaを用いて、周術期のAKIの重症度をステージ分類し、急性腎障害時に変化するmiRNAおよびceRNAの発現を多変量解析により選出した。現在、統計的有意差を得るため、症例収集している。さらに、データベースを用いてmiRNA-ceRNA, miRNA-ncRNAのネットワークを探索する事に、主眼を置いた。 今回使用する次世代シーケンサーは、網羅的なmiRNAプロファイリングを未知のnon-cording RNAの発現に対してだけでなく、miRNA発現の絶対的定量評価が行える点で、従来のマイクロアレイ法と比べ、感度、正確性、再現性などにおいて優れている。近年、miRNAは抗体医薬と異なり開発に特別なノウハウが不必要なため、遺伝子治療として核酸創薬の対象になっている。早期診断マーカーに有用性の高いmiRNAのターゲットが、急性腎障害抑制に有用なタンパク質であった場合、今後の遺伝子治療に展開出来る可能性があると考えている。 また、一方で研究手法が次世代シーケンサーを用いた研究手法で同様であるため、共同研究を行った研究課題”次世代シーケンサーを用いた、チアノーゼ先天性心疾 患における血球異常症の発症メカニズムに関与する赤血球中microRNAの網羅的解析”に関してh、共同演者として2017年度の日本麻酔科学会で報告し、最優秀演題を受賞した。さらに2018年度の日本麻酔科学会においても、”保存赤血球製剤中における赤血球内microRNA経時変化の網羅的解析”を報告した。
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Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Potential contribution of erythrocyte microRNA to secondary erythrocytosis and thrombocytopenia in congenital heart disease.2018
Author(s)
Mukai N, Nakayama Y, Murakami S, Tanahashi T, Sessler DI, Ishii S, Ogawa S, Tokuhira N, Mizobe T, Sawa T, Nakajima Y.
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Journal Title
Pediatr Res.
Volume: 83
Pages: 866-873.
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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