2016 Fiscal Year Research-status Report
咀嚼時の嚥下抑制機構および嚥下の中枢性制御機構の解明
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16K11492
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
佐藤 義英 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (20287775)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 嚥下 / 扁桃体 / 顎運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
嚥下は、咀嚼することによって形成された食塊が口腔咽頭部に蓄積されると誘発される。嚥下が誘発されるまで咀嚼が続くので、嚥下は咀嚼中に抑制されていると考えられる。しかしながら、咀嚼が嚥下をどのように抑制しているのかは明らかになっていない。そこで、咀嚼運動に似たリズミカルな顎運動が誘発される部位である扁桃体を刺激し、咀嚼の嚥下反射に対する影響を検討した。 扁桃体中心核の特に背内側部の連続電気刺激により、開口優位のリズミックな顎運動が誘発された。そして上喉頭神経連続電気刺激により誘発された嚥下反射は、顎運動中に抑制される傾向が見られた。 一方、予想に反して、扁桃体外側核の連続電気刺激では、顎運動は全く誘発されなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年9月から平成29年2月まで、実験動物の飼育と管理を行う施設の改築が行われた。それに伴い、平成29年3月に実験室の移動を行った。そのため約半年、実験ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
扁桃体中心核の連続電気刺激により、リズミックな顎運動を誘発させ、この間、嚥下にどのような影響をおよぼすか、更に検索する。また中脳網様体連続電気刺激や、線条体へのドパミン作動薬、あるいはアセチルコリン作動薬注入により顎運動を誘発させることを試みる。そして、これらの顎運動が嚥下反射に及ぼす影響を検索する。
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Research Products
(3 results)