2018 Fiscal Year Annual Research Report
Roles of an atypical Wnt receptor, Ryk, for bone formation and mineral metabolism
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16K11493
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
中道 裕子 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 講師 (20350829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宇田川 信之 松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | Ryk / 骨ミネラル代謝 / プロテオゲノミクス |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、計画したRykシグナル同定のため、以下の3つの実験を行った。 (1)昨年度、Rykリガンドの一つであるWnt3aで処理をすると骨芽細胞前駆細胞株ST2とC3H10T1/2は用量依存的に分化マーカーのアルカリフォスファターゼ活性を誘導するが、C2C12細胞は、レポーター遺伝子だけ上昇させ、分化マーカーを上昇させないことを見出した。そこで、Ryk遺伝子ををST2とC3H10T1/2細胞にレンチウイルスで導入し過剰発現させ、Wnt3aで処理をした。しかし、Rykを過剰発現させてもWnt3aによる骨芽細胞分化能には変化がなかった。したがって、すでに内在性のRykがWnt3aによる分化に充分な量を発現していることが考えられる。そこで、内在性Ryk遺伝子をノックアウトするため、ST2とC3H10T1/2細胞のCas9安定発現細胞株を作製した。今後ガイドRNAを導入して、Ryk遺伝子欠損の分化への影響を検証する予定である。 (2)ゲノムワイドのRykシグナル下流遺伝子の機能解析を行うため、Crispr-AとWnt活性レポーターの共安定発現ST2モノクローナル細胞を取得した。今後ガイドRNAライブラリーの導入を行う予定である。 (3)われわれは Ryk遺伝子欠損マウス由来の骨芽細胞を用いた分化誘導実験により、Rykシグナルは、骨芽細胞分化を促進することを見出している。そこで、Wnt3aによるST2細胞の骨芽細胞分化において、Wntシグナル抑制因子AAk1の関与を検討した。そのために、AAk1のインヒビター処理を行ったが、AAk1のインヒビターはWnt3aによる骨芽細胞分化を促進しなかった。
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[Journal Article] WNT Activates the AAK1 Kinase to Promote Clathrin-Mediated Endocytosis of LRP6 and Establish a Negative Feedback Loop2019
Author(s)
Agajanian MJ, Walker MP, Axtman AD, Ruela-de-Sousa RR, Serafin DS, Rabinowitz AD, Graham DM, Ryan MB, Tamir T, Nakamichi Y, Gammons MV, Bennett JM, Counago RM, Drewry DH, Elkins JM, Gileadi C, Gileadi O, Godoi PH, Kapadia N, Muller, Santiago A, Sorrell FJ, Wells CI, Fedorov O, Willson TM, Zuercher WJ, Major MB.
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Journal Title
Cell Reports
Volume: 26
Pages: 79~93.e8
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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