2018 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular pharmacological analyses of a potential drug target regulating the clock gene in bone
Project/Area Number |
16K11495
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
平居 貴生 愛知学院大学, 薬学部, 准教授 (80389072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜村 和紀 愛知学院大学, 歯学部, 准教授 (00422767) [Withdrawn]
近藤 久貴 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (40469002) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 時計遺伝子 / 骨代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、骨組織における時計遺伝子Nuclear Factor, Interleukin 3 Regulated/E4 Promoter-Binding Protein(Nfil3/E4BP4)の新規機能と骨病態時における分子時計の関与を明らかにすることを目的とした。Nfil3/E4BP4は、T細胞の分化決定に必須な転写因子であることが既に報告されているが、骨代謝における機能的役割に関しては明らかになっていない。これまでの研究成果より、Nfil3/E4BP4遺伝子欠損マウスでは野生型マウスに比較して骨量の指標であるBV/TV値と骨形成の指標であるBFR値の有意な減少が明らになるなど、Nfil3/E4BP4が骨形成において重要な役割を果たす可能性が示唆された。また、卵巣摘出マウスの骨組織における時計遺伝子群と破骨細胞分化関連因子Rankl, Opgの発現変動についてqPCR法を用いて解析した結果、卵巣摘出群の大腿骨におけるanklの有意な発現増加とNfil3/E4BP4の発現変動が観察された。さらに、骨関連細胞における炎症性サイトカインの発現調節機構における時計遺伝子Nfil3/E4BP4の関与の可能性について検討した。Nfil3 siRNAの影響についてC3H10T1/2細胞を用いて検討した結果、Nfil3/E4BP4のノックダウンはIl-1betaによる炎症性サイトカインIl6の誘導を有意に増強した。以上の結果より、炎症性疾患発症時におけるNfil3/E4BP4の関与の可能性が示唆された。一方、時計遺伝子に作用する薬物の創出に向けて核内受容体Rev-erbのリガンド探索に着手した。約150種類の生薬エキスライブラリーを用いて、Bmal1プロモーター活性を指標に、Rev-erbに対する天然物アゴニストの探索を試みている。
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