2017 Fiscal Year Research-status Report
耳下腺導管を対象としたバーチャルCT-Sialographyの確立
Project/Area Number |
16K11531
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
泉 雅浩 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 准教授 (40212956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有地 榮一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
福田 元気 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (20750590)
野澤 道仁 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (20750607)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | CT-sialography / 耳下腺導管 / 3次元表示 / Python |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は造影剤を使用していない単純CTの画像データを基に、簡便性、汎用性、臨床的有用性に優れた耳下腺導管の3次元描出プログラム(バーチャルCT-Sialography)を開発することにある。プログラムは、簡便性、汎用性、臨床的有用性のそれぞれについて、フィードバックを行いながらの開発する必要があり、平成29年度は主に汎用性に関する検討を行った。 バーチャルCT-Sialographyのプログラムは、実際に耳下腺造影を行った症例の3次元像を参照し、世界的に広く使用されているプログラミング言語であるPythonで作成した。まず、開発環境をmacOS SierraとWindows 10で構築し、バーチャルCT-Sialographyに必要なプログラムが実行可能かどうか検討した。次に、造影されていない導管の3次元描出能について、高度の画像処理機能を有する市販のソフトと、バーチャルCT-Sialographyを比較し、耳下腺導管が良好に認識できるかどうかを評価した。バーチャルCT-Sialographyの3次元表示は無料で利用できるDICOM viewerソフト、OsiriX Lite(Macintosh用)とRadiAnt(Windows用)を利用した。検討の結果、バーチャルCT-Sialographyは、MacintoshとWindowsの両OS上で実行可能であり、高額な市販のソフトによるボリュームレンダリングと比較しても、より明瞭に導管を描出できた。また、単純CTの画像データを使用したにもかかわらず、実際に耳下腺造影を行った症例と比較しても遜色がない3次元像が得られた。 以上のことから、開発中のバーチャルCT-Sialographyは、汎用性が高く、臨床的な価値をもつプログラムであることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究課題のプログラムは、これまで世界的に例をみないものであり、しかも、汎用性の高いプログラムを構築するために、想定以上の時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は様々な耳下腺疾患を有する患者に対しバーチャルCT-Sialographyを施行し、臨床的有用性のさらなる検証とプログラムの改良を行い、多くの医療機関での耳下腺導管に関連する疾患のCT診断に貢献できるプログラム開発を目指す。
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Causes of Carryover |
本研究課題の採択時、研究に必要な物品(申請書類に記載していた物品)が高額であったため購入を断念していたが、年々、価格が大きく低下してきており、翌年度は購入可能な金額になると推測された。そのため、当該年度は可能な限り支出を控え、当該年度の残金と翌年度の助成金と合わせて購入する予定である。
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Research Products
(1 results)