2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K11595
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
久保 隆靖 広島大学, 病院(歯), 講師 (60240876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大上 博史 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (70711307)
土井 一矢 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (80444686)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 骨質改善 / 骨粗鬆症 / インプラント支持 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は同様の骨質低下を惹起する骨粗鬆症モデルにおいて骨質改善効果の検討を行うため骨粗鬆症病態モデルにおける骨形成および骨強度促進効果の検討を行った. ニュージーランドホワイトラビット20羽に対して卵巣摘出手術を行った後,4週間副腎ステロイドホルモンを投与(1.0 mg/Kg/days)し骨粗鬆症モデルを作成した.うち10羽にPTHを4週間間歇投与し,他の10羽には生食水を同条件で投与した.動物の両側大腿骨に骨窩(直径:3 mm 深さ:5 mm)を2カ所形成,各骨移植材を埋入する.埋入条件は下記に設定する(1条件:n=10).①ポリリン酸結合人工骨+ PTH ②自家骨+PTH ⇒PTH投与群 ③ポリリン酸結合人工骨のみ,④自家骨のみ ⇒生食水投与群,にした.埋入から2および4週後,組織ブロックを採取,マイクロCT撮影後,脱灰標本を作製した.また,組織ブロックより移植材をトレフィンバーにて採取し,力学的試験の試料とした.評価項目として,組織学的評価 :骨形成状態の様相を光学顕微鏡による観察,組織形態計測学的評価 :新生骨骨面積の測定およびマイクロCTの画像解析による骨密度の測定,力学的評価:圧縮試験による骨強度の測定を行った. 今年度の結果においては.骨粗鬆モデルに対して,PTHおよびポリリン酸吸着人工骨は有意な骨梁形成を構成する骨形成を認め,また圧縮試験による力学的評価においても同様の結果を示した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度予定とする動物実験の遂行およびデータ整理を行い,評価項目の検討が行えた.
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Strategy for Future Research Activity |
H29年度は,骨粗鬆症モデルにおいて行った評価を同様の骨質低下を惹起する糖尿病モデルにて骨質改善の検討を行う予定である.
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