2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of high performance zirconia implant based on biomimetics
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16K11629
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
河野 博史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 講師 (20507165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 聖史 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (50250791)
有川 裕之 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (90128405)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ジルコニア / 低温劣化 / 高速焼成 / 透光性 |
Outline of Annual Research Achievements |
ジルコニア表面にカルシウムイオンを導入する生体活性処理に関する検討では,ジルコニアに酢酸カルシウムを塗布してから適正な温度で焼成することによって,機械的強度を低下させることなくジルコニア表面にカルシウムイオンを導入可能であることが示唆された.また,ジルコニアの低温劣化と表面処理の関係に関する検討では,Y-TZPに対する低温劣化試験において,焼成したままの表面処理を施さなかった場合には劣化が大きいが,何らかの表面処理を実施することにより低温劣化は抑制されていた.特に,研削および研磨において初期の抑制効果が高いことが認められた.サンドブラストでは応力誘起相転移により,単斜晶が存在するが,無処理のものよりもその生成量は少なく,低温劣化に対する抑制効果が認められた. 加えて,現在,国内外において,数多くの歯科用ジルコニアが市販されているが,近年の傾向として,高透光性や積層型といった患者の審美的欲求を満たす製品が増えてきている.一方で,院内での即日修復を可能とする高速焼成に対応した製品も登場してきている.これらのことから,焼成スケジュールがジルコニアの審美性に与える影響を検討することが有用であると考え,昇温速度が透光性に与える影響について検討した.その結果,メーカー指定の標準焼成スケジュールから焼結温度までの昇温時間を極端に短くしても,統計的な有意差は認められなかったことから,高透光性TZP,PSZ共に焼結温度までの昇温時間は透光性に影響を与えない可能性が示唆された.
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Research Products
(3 results)