2016 Fiscal Year Research-status Report
4NQO誘発ラット舌癌モデルにおけるPD-1/PD-L1経路の解析
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16K11681
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
米本 和弘 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (80422731)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 敏之 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50226172)
牧田 浩樹 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 講師 (50345790)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | PD-L1 / 口腔発がんモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
分子生物学の発展により「がん免疫逃避機構」の存在が明らかとなり、その機構の一つであるPD-1/PD-L1経路が注目されている。今年、抗PD-1抗体nivolumabが口腔癌治療にも適応が拡大されたが、口腔発がんにおけるPD-1/PD-L1経路の詳細については依然不明なところもある。本研究では、口腔癌動物モデルとして頻用されている4-ニトロキノリン1-オキサイド(4NQO)誘発ラット舌発癌モデルを用いて、PD-L1の異常発現とその機構について解析し、口腔発癌モデルとしての有用性を検証することを目的とする。その結果は今後更に発展すると思われる免疫療法の分野において、動物モデルで確認することを可能にし、口腔癌治療に有効な口腔発癌抑制物質の新たな開発につながるものと考えられ、意義は非常に高いと考える。 本年度は、以下に示す通り、 4-NQO誘発ラット舌癌モデルの作製を行なった。 6週齢F344ラットを以下のグループに分ける。 ・グループ1:20ppm 4-NQO飲水投与群 40匹 ・グループ2:非処置群 14匹。 グループ1は、実験開始より8週間20ppmの4-NQOの飲水投与を行い、4-NQOの飲水開始5週後(10匹)、10週後(10匹)、20週後(10匹)、32週後(10匹)にラットを犠牲死し舌組織を採取した。舌組織は2分割し、一方はホルマリン固定し、もう一方は-80℃で凍結保存した。グループ2は、非処置群で5週後(3匹)、10週後(3匹)、20週後(3匹)、32週後(5匹)を犠牲死とし舌組織をグループ1と同様に採取・保存した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度は4-NQO誘発ラット舌癌モデルを作成を行なった。 本年度は前年度中に施行を予定していた病理組織学的検索のため、H・E染色用、免疫染色用に連続切片の作製と、免疫染色によるPD-L1の解析を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
免疫染色を行なった後に、ウエスタンブロット法も行い、その結果を免疫染色の結果と対比し解析する予定である。
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Causes of Carryover |
試薬を一括購入したため、当初の予算より安く購入ができた。 研究の進行状況がやや遅れているため、購入予定であった試薬などの購入ができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度に購入予定であった試薬などを本年度に購入する。
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