2019 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between Sjogren's syndrome and intestinal flora and intestinal immunity
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16K11690
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
大山 順子 九州大学, 大学病院, 講師 (70294957)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 雅文 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20452774)
梶岡 俊一 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90274472)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | シェーグレン症候群 / IgG4関連涙腺・唾液腺炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、以下の2つの結果を得た。 1)シェーグレン症候群(SS)の病変局所におけるT細胞サブセット: SSおよび慢性唾液腺炎(粘液貯留嚢胞)患者の口唇腺病変を用いて、DNAマイクロアレイ解析を行った。その結果、SSではT-bet(Th1の転写因子)、RORγt(Th17の転写因子)およびGATA3(Th2の転写因子)の発現が有意に亢進していた。特にGATA3およびIl-4(Th2細胞が主に産生)のmRNA発現量は、口唇腺のリンパ球浸潤程度(focus score)と有意な正の相関を示した。以上より、Th2細胞はリンパ球浸潤(病態進展)に関与していることが考えられ、さらに診断および病勢のバイオマーカーとしても応用できることが示唆された。 2)IgG4関連涙腺・唾液腺炎(IgG4-DS)の病変局所におけるT細胞サブセット:IgG4-DSおよび慢性唾液腺炎(唾石症)患者の顎下腺病変を用いて、DNAマイクロアレイ解析を行った。その結果、IgG4-DSではBcl-6(濾胞性T(Tfh)細胞の転写因子)およびGATA3(Th2の転写因子)の発現が有意に亢進していた。特にBcl-6およびIL-21(Tfh細胞が主に産生)のmRNA発現量は、顎下腺の異所性胚中心(主にB細胞が構成)の数および血清IgG4値と有意な正の相関を示した。以上より、Tfh細胞はIgG4産生(病態形成)に関与していることが示唆された。
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