2017 Fiscal Year Research-status Report
唇顎口蓋裂マウスにおける転写因子DEC2-Twist1分子制御機構の解明
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16K11705
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
鈴木 正敏 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (60366614)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Bhawal Ujjal 日本大学, 松戸歯学部, 助教 (50433339)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 口蓋裂マウス / DNAマイクロアレイ / miRNAマイクロアレイ / 転写経路 |
Outline of Annual Research Achievements |
口唇口蓋裂の発生頻度が高いマウスを購入し、かけ合わせたマウスの胎仔から口唇口蓋裂マウスを顕微鏡下で採取した。その採取した口唇口蓋裂マウスの組織からRNAをmiRNeasy Mini Kit (Qiagen) を用いて抽出し、DNAマイクロアレイおよびmiRNAマイクロアレイを用いて網羅的遺伝子発現解析を行なった。DNAマイクロアレイおよびmiRNAマイクロアレイの解析はGeneSpring 解析ソフト(Agilent) を用いた。さらに、マイクロアレイで得られたデータはIPA (Ingenuity Pathway Analysis) 解析から予測される生物学的過程、転写経路およびネットワークの探索を行なった。RNAは逆転写酵素VILO Super ScriptTM (Invitrogen)でcDNAを合成後、特異的TaqMan®プローブを用いてQuant Studio 6 Flexリアルタイム PCR システム (Applied Biosystems) により定量化した。TaqMan & reg; ケミストリーを使用してmiRNAを定量するための設計済みプライマーセットで、前駆体ではなく成熟miRNAのみを標的とした。 TaqMan Reverse Transcription Kit、TaqMan MicroRNA Assays、QuantStudio 6 Flexリアルタイム PCR システムを用いて miRNA を リアルタイムRT-PCR で定量し、miRNA を基準として相対量を算出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予定では、平成29年度までに学会発表等の予定であったが、当該実験に対する倫理審査委員会への申請及び実験用マウスの入手に時間を要したこと、また、唇顎口蓋裂マウス胎仔の採取に時間を要しデータが不足し、発表ができなかったためやや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
口唇口蓋裂マウスの採取の確率は計画時の予想より低く、検体は不足している。今後も不足する場合は当初のマウスの予定頭数より増やすか、妊娠マウスから胎仔マウスを採取するのではなく、出生直後のマウスから口唇口蓋裂マウスを採取し、そしてまた、交配させ、一個体の交配数を増やしていくなど考えなくてはならない。しかしながら、現在まで数体は採取はできているのため、その数検体については、組織標本の免疫染色など計画通りに遂行していく予定である。
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