2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of a novel orally bioavailable mGluR5 inhibitor, RG7090, on the metastasis of oral cancer cells
Project/Area Number |
16K11731
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
栗林 伸行 愛媛大学, 医学系研究科, 助教 (80617332)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木内 誠 獨協医科大学, 医学部, 助教 (00759483)
内田 大亮 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (20335798)
川又 均 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70224847)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | mGluR5 / CXCR4 |
Outline of Annual Research Achievements |
われわれは、口腔癌細胞がケモカインレセプターCXCR4 を利用し転移することを明らかにした。一方、CXCR4 阻害剤は造血幹細胞の動員薬として米国で臨床応用されており、長期間投与した場合、血球系細胞への影響が危惧される。われわれは血球系細胞に発現していないCXCR4 の標的分子として、metabotropicglutamate receptor (mGluR) 5 を同定し、mGluR5 特異的阻害剤がCXCR4 システム依存的な口腔癌細胞の転移を抑制することを明らかにした。しかしながら、用いたmGluR5 阻害剤は連日の腹腔内あるいは静脈内投与を必要とするため、実用的ではない。最近、新規mGluR5 特異的経口阻害剤であるRG7090が開発され、大鬱病障害や脆弱性X症候群における有用性が報告された。RG7090 は従来のmGluR5 阻害剤に比べ半減期が長く、隔日経口投与が可能であるためmGluR5をより低侵襲かつ持続的に抑制することができる。そこで、本研究では、CXCR4 システムを介した口腔癌の転移に対するmGluR5特異的阻害剤RG7090 の効果を検討することを目的とした。in vivoにおいて、ヌードマウスにB88細胞およびB88-SDF-1細胞を同所性移植後、RG7090投与下における腫瘍抑制の有無を検討したが有意な所見は認めなかった。ただ、CXCR4経口阻害剤であるAMD070においては、明らかな腫瘍抑制を認めた。さらに、AMD070投与下における有害事象を検討したところ、多少の白血球増加は認めるも、造血幹細胞としての効果であり、投与量において問題はなかった。
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Research Products
(1 results)