2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of the neurotrophic factor in the orofacial neuropathic pain model rats
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16K11748
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大山口 藍子 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (70464237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 均 大阪大学, 歯学研究科, 教授 (30218250)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 神経障害性疼痛 / 筋性疼痛 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、神経障害性疼痛の治療戦略の足がかりをつかむため、神経栄養因子が関わる疼痛制御に着目し、神経障害性疼痛モデルラットをはじめとするモデルを用いた実験を実施してきた。昨年度まで、眼窩下神経結紮モデルと、咬筋炎症痛モデルを作製して、触刺激や熱刺激に対する逃避行動の促進など痛覚過敏の兆候が生じたことを確認した。これら、局所要因による疼痛モデルに加えて、全身性要因の実験モデルが必要と考えた。そこで、本年度は、シナプス形成に影響を与える疼痛モデル間歇的低酸素負荷が、神経栄養因子の関与を見るために有効なモデルと考え実験を遂行した。間歇的低酸素は、酸素濃度を一時的に低下させて回復することを繰りかえした。これを明期に6時間実施することにした。実験に先立ち、麻酔下の低酸素負荷によって経皮的に計測した血中酸素飽和度の低下を確認した。そして、慢性間歇的低酸素負荷を与える目的で、最大16日間これを繰り返した。顔面部の粘膜(角膜や口腔粘膜)や口髭部皮膚における感覚閾値を測定したところ、粘膜では感受性が上昇したが、口髭部皮膚の感受性に変化を認めなかった。したがって、また、慢性間歇的低酸素負荷をかけた動物では、三叉神経脊髄路核尾側亜核でcFosを発現する細胞数が増加した。これら異なる疼痛モデルを用いて、三叉神経節や三叉神経脊髄路核尾側亜核におけるニューロンやグリアの活性化を指標に、今後は神経系の再生に関わる重要な神経栄養因子による侵害受容行動や感覚運動機能を回復について調べていく研究につなげる予定である。
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