2019 Fiscal Year Research-status Report
骨結合型チタンスキャホールドによるヒト下顎骨再建シミュレーション
Project/Area Number |
16K11758
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
高須 曜 横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (60647999)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
廣田 誠 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (20347305)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 有限要素法 |
Outline of Annual Research Achievements |
チタンインプラントは顎機能の回復に有用であるが、顎骨切除後症例では残存骨やインプラント周囲への負担を考慮する必要がある。残存骨、特に切除部への負担はインプラントを連結することで軽減されるが、インプラント自体への負担は増すと考えられる。そこで本研究では下顎正中部辺縁切除後無歯顎モデルを作成し、非侵襲的な解析方法である有限要素法を用いて荷重時にインプラントにかかる応力の検討を行った。 コンピュータ支援設計ソフト;3-Matic(マテリアライズ)を使用し、無歯顎患者のDICOMデータから下顎正中部辺縁切除後無歯顎モデルを作成した。骨切除部の残存骨の高さは10mmとした。荷重は上部構造の左右大臼歯部と前歯部の3点に500Ncmを均等に分けて負荷した。インプラント4本を左右対称に埋入した場合、インプラント3本を左右非対称(右側1本、左側2本)に埋入した場合のインプラント周囲骨にかかる応力を求めた。インプラント配列9パターン(右側A、B、Cそれぞれに対して左側AB、BC、AC)の計9パターンの各インプラント周囲骨の応力解析を行った。インプラントを4本埋入した場合は切除部に最も近い位置に埋入したインプラントは後方にインプラントを追加することで応力が大きく減少し、インプラント周囲骨にかかる応力としては許容可能になると考えられた。また、3本埋入した場合は1本側のインプラントを切除部から離れた位置に埋入することで、インプラント周囲骨の応力が許容可能な範囲になることが実証され、解剖学的にインプラントを4本埋入できない場合でも、3本埋入した上部構造固定式が一つの適応になる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
有限要素解析に要する時間が1解析1日以上要するため、解析が遅れていた。
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Strategy for Future Research Activity |
インプラントによる下顎の機能再建に特化する形のデータ解析としてからデータ収集が安定し、データの解析は終了して論文作成と投稿まで実施したため、今後は必要に応じて追加実験を行う。
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Causes of Carryover |
昨年末に論文を投稿し、追加のデータ解析を行い改めて論文を作成するための英文校正費用、掲載料を残したため。
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Research Products
(1 results)