2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K11760
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Research Institution | Ohu University |
Principal Investigator |
馬場 優 奥羽大学, 歯学部, 教授 (40597663)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 訓 奥羽大学, 歯学部, 教授 (40254875)
加藤 靖正 奥羽大学, 歯学部, 教授 (50214408)
藤井 正人 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 研究員 (70129633)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | デグエリン / EGFR / AKT / PIK3CA / 口腔癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
[目的] 平成29年度の研究テーマは、「PIK3CA遺伝子変異を有する口腔癌に対して、デグエリンはEGFR阻害剤の抗腫瘍効果を増大させるか否か」である。[材料と方法] 細胞株として、ヒト舌癌由来細胞株HSC4細胞(EGFR, K-Ras遺伝子:野生型、PIK3CA遺伝子:G1633A変異)を使用した。また、特異的EGFR阻害剤としてAG1478を使用した。[結果] 添加時間2時間では、コントロール、デグエリン単剤、AG1478単剤、および併用群においてリン酸化型AKT蛋白発現レベルは有意差がなかった。リン酸化型ERK蛋白発現レベルに関しては、併用群では明らかにデグエリン単剤と比較して有意に低下していた。添加時間12時間ではリン酸化型AKT 蛋白発現レベルは、併用群では明らかにAG1478単剤と比較して有意に低下していた。また、リン酸化型ERK蛋白発現レベルに関しては、デグエリン単剤、AG1478単剤、併用群はそれぞれコントロールと比較して明らかに有意に低下していた。さらに、デグエリンとAG1478の併用効果がアポトーシスアッセイにおいて確認された。また、デグエリンとAG1478の併用効果が生細胞数計測アッセイにおいても確認された。 [結論]PIK3CA遺伝子変異は口腔癌に対するEGFR阻害剤の効果予測因子の一つであり、デグエリンとAG1478の併用療法がPIK3CA遺伝子変異を有する口腔癌を治療する際の新たなオプションの一つになることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
日々、研究・教育・臨床に邁進しております。
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Strategy for Future Research Activity |
既存の化学放射線療法に併用する薬剤としてEGFR阻害剤単剤、あるいはEGFR阻害剤とデグエリンの併用の恩恵を受ける可能性がある患者の頻度を明らかにするために、切除不能な進行・再発口腔扁平上皮癌臨床検体を用いて、リン酸化型EGFRとリン酸化型AKT蛋白発現を免疫組織化学法により、またPIK3CA遺伝子変異をダイレクトシーケンス法にて解析する。さらには、この併用療法が口腔癌のみならず、例えば食道癌に対しても有用であることを証明していく予定である。
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Causes of Carryover |
(理由)平成29年度に予定していた実験は順調すぎ、実験に必要な試薬などの消耗品が予想よりも多く抑えられたためと思われる。 (使用計画) しかしながら、研究にはtry and errorがつきものであるため、平成30年度に予定している実験のために、研究費を有効に使用させていただく予定である。
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Research Products
(7 results)