2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on metabolic mechanism of palatal processes and cleft palate onset mechanism from genes
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16K11772
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
菅原 利夫 愛知学院大学, 歯学部, 客員教授 (10116048)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井村 英人 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (10513187)
平田 あずみ 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (40263587)
南 克浩 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (70346162)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 口蓋裂 / 口蓋形成 / 口蓋突起 / HOX遺伝子 / Hoxe |
Outline of Annual Research Achievements |
30年度は口蓋形成に関与するHomeobox family HOX遺伝子の関与について検討した。 【目的】頭蓋顎顔面の発生には上皮-間葉相互作用が必須で、さまざまな因子がこれを調節する。Homeobox family HOX 遺伝子は、発生過程において胎芽の前後軸方向の形態形成に重要な役割を担うと考えられている。本研究では口蓋形成過程におけるHoxc局在、Hoxcの口蓋突起の増殖・分化に関与について検討し、さらにHOX遺伝子の口蓋形成への関与を明らかにするために、口蓋裂を呈するEh/Ehマウス口蓋突起を組織学的に検索した。 【結果と考察】野生型マウスでは、Hoxcは口蓋形成初期には口蓋突起間葉系細胞に、口蓋突起水平位時には口蓋突起上皮および口蓋突起基部に集積する骨芽細胞に観察された。口蓋突起癒合期には上皮索、上皮島、上皮トライアングルにHoxcが観察され、癒合期上皮組織の消失にHoxcが関与する可能性が示唆された。Eh/Ehマウスでは、水平位にある両側口蓋突起は接着、癒合せず口蓋裂を呈していた。Hoxcはその局在を上皮あるいは間葉組織へと変化させることにより口蓋形成に関与することが示唆された。
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Research Products
(4 results)