2017 Fiscal Year Research-status Report
セロトニン受容体障害を介した小児睡眠時無呼吸症候群における上気道閉塞機構の解明
Project/Area Number |
16K11778
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
細道 純 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00420258)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 卓史 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30221857)
吉田 謙一 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (40166947)
前田 秀将 東京医科大学, 医学部, 講師 (60407963)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸症候群 / 小児 / 間欠的低酸素曝露 / 成長期ラットモデル |
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の小児患者において、小顎症や歯列狭窄などの顎顔面領域の劣成長とともに、慢性炎症を伴う上部気道の狭窄が認められ、就寝時における気道拡張筋の筋緊張の低下による舌根沈下により、慢性的な間欠性低酸素血症が生じている。しかしながら、これまで小児OSA患者を対象とした上気道の炎症および気道拡張筋の機能変調に関する臨床調査および小児OSAの病態を再現した実験モデル動物を用いた研究は、いずれも国内外を問わず少なく、本疾患における上気道の変調に関する分子病態機構の詳細は不明とされている。これまで応募者らは、間欠的低酸素曝露を再現した動物モデルを用いた基礎研究における顎顔面骨(下顎骨および鼻骨)の成長障害について報告してきた。しかしながら、間欠的低酸素曝露に対する、成長段階の違いによる顎顔面骨成長の影響の差異、および炎症惹起の様相の詳細は明らかになっていない。そこで、本研究は、はじめに、成長段階の違いによる間欠的低酸素曝露の顎顔面領域の成長障害の様相を検証し、次に、上気道炎症の病態を明らかにすることを目的に、成長期ラット(哺乳期、離乳期および思春期前後の3段階)を用いた間欠的低酸素曝露モデルを用いた実験を計画した。 はじめに、哺乳期(1週齢)、離乳期(3週齢)および思春期前後(7週齢)の異なる成長段階のラットへの間欠的低酸素曝露実験を行い、結果として、哺乳期および思春期前後のモデルにおいて、下顎骨の成長障害が著しく生じることが判明した。また、鼻気道粘膜を対象とした炎症性サイトカインの定量PCRにより、哺乳期、離乳期においては、転写レベルの上昇が認められず、思春期前後のモデルにおいてのみ、TNFα、CTGFのmRNAレベルの発現上昇が有意に認められた。さらに、舌骨筋を対象としたPCR解析においても、成長段階に影響される可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでに計画した動物モデルの作成およびin vivoでの解析は、予定通りに遂行されている。
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Strategy for Future Research Activity |
薬剤投与に病態への介入実験を予定する。
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Causes of Carryover |
薬剤投与による介入実験の遅れのため
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Influences of intermittent hypoxia on condylar growth: A study in infant rats.2018
Author(s)
Lekvijittada K, Hosomichi J, Maeda H, Hong H, Changsiripun C, Kuma Y, Oishi S, Yamaguchi H, Ishida Y, Usumi-Fujita R, Shimizu Y, Kaneko S, Suzuki JI, Yoshida KI, Ono T.
Organizer
第5回東京医科大学記念会館ポスター発表懇談会.
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[Presentation] Influences of intermittent hypoxia on condylar growth: A study in infant rats.2018
Author(s)
Lekvijittada K, Hosomichi J, Maeda H, Hong H, Changsiripun C, Kuma Y, Oishi S, Yamaguchi H, Ishida Y, Usumi-Fujita R, Shimizu Y, Kaneko S, Suzuki JI, Yoshida KI, Ono T.
Organizer
The 11th Asian Pacific Orthodontic Conference.
Int'l Joint Research
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[Presentation] 矯正的歯の移動時におけるKi67およびLGR5陽性歯根膜細胞の局在変化.2017
Author(s)
細道純, 鈴木拓海, 渋谷直樹, 畑野香澄, 山口博之, 隈陽一郎, 金香佐和, 笠原由紀, 大石修史, 臼見莉沙, 清水康広, 小野卓史.
Organizer
第76 回日本矯正歯科学会大会.