2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effect of myofunctional therapy for lower tongue - multimodality analysis
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16K11801
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高田 潤一 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (80510354)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 順 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助教 (10451949)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 臨床生理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
低位舌を伴う、上下顎骨の前後的・垂直的位置関係の不調和が著しい不正咬合においては、矯正歯科治療単独での咬合の改善や顔貌の調和を図ることが困難である。臨床的に低位舌は、視診で行う主観的評価が主であり、さらに併用される筋機能療法のエビデンスには不明な点が多い。 歯の位置や歯列弓形態は、口腔周囲軟組織の影響を受けることが古くから知られている。特に、頬(口唇)圧と舌圧の影響が大きいことが報告されている。筋機能療法は、不良習癖の除去、口輪筋の収縮訓練などに基づく生理的な口腔機能の回復を目標とする。以上の治療目標の達成ならびに確立された咬合の維持には、歯や歯列を取り巻く口腔周囲の機能的安定が不可欠である。申請者らはこれまで、下顎側方偏位患者において頬舌圧に不均衡が生じ、それが顎態、歯列弓に影響を与えていたことを報告しており、さらに口唇閉鎖不全患者における口輪筋血流量と筋活動との間の関連性に関して報告している。臨床的にも、口唇圧と舌圧のバランスが欠如している舌低位を伴う患者に対して、矯正歯科治療の治療前、治療中および治療後に舌挙上訓練を行うことは治療の一環として確立している。
さらに近年、舌の経時的位置変化の解析法として、非侵襲的なMRI動画法が用いられている。この解析法は、種々の負荷条件下での舌の経時的位置変化を観察することに優れており、短期的な観察のみならず長期にわたる治療効果判定に際しても多くの情報が得られる可能性があると報告されている。
そこで申請者らは、まず口唇圧、舌圧分布に加えて、舌硬度(剛性)を測定する装置を開発し、舌挙上訓練を健常者群において行い、計測・解析を行った。さらにMRI動画法においても、同様の健常者群においての舌の経時的位置変化の計測・解析を行った。
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Research Products
(1 results)