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2016 Fiscal Year Research-status Report

呼気中の揮発性有機成分の選択的検出による早期肺がんの高感度スクリーニング

Research Project

Project/Area Number 16K11851
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

竹原 祥子  東京医科歯科大学, 統合国際機構, 特任助教 (60622438)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川口 陽子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20126220)
品田 佳世子  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60251542)
粂井 康宏  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (30161714) [Withdrawn]
植野 正之  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70401388)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords肺がん / 口気 / メタボローム解析
Outline of Annual Research Achievements

肺がんは、がんの中で死亡率が最も高い疾患であり、早期発見が生存率の鍵を握る。現在、肺がん検診として胸部X線や喀痰細胞診が行われているが、腫瘍の発生部位や大きさによっては発見が難しく、早期肺がんは見逃しも多い。呼気を用いた肺がん検出法が研究されているが、肺がん由来の臭い成分は微量であるため、口腔由来の揮発性有機化合物(VOC)の妨害を受けやすく、高感度に肺がんをスクリーニングするのは難しい。本研究では、申請者の口臭研究における実績をもとにして、呼気から口腔由来VOCを選択的に除去する方法を開発する。
平成28年度は、ヒトに替わる実験動物としてマーモセットを用いて、マーモセットのプラークに含まれる代謝化合物について、ベースラインとなる分析を行った。対象としたのはマーモセット10匹(高齢メス4匹、高齢オス4匹、若年メス2匹)である。マーモセットの口腔内診査、およびプラークの採取を行った。マーモセットのプラーク採取として、滅菌した綿棒を用いて、歯の表面をぬぐい、滅菌水1mLを分注した滅菌チューブで懸濁した。プラーク懸濁液は180μLずつ、5本のチューブに分注後、ただちに-80度で保存した。サンプルは凍結乾燥処理後、キャピラリー電気泳動-飛行時間型質量分析計(CE-TOFMS)法により、メタボローム測定を行い、陽イオン性代謝物質と陰イオン性代謝物質の分析を行った。その結果、高齢メスと若年メスで検出量が有意に異なる代謝化合物が認められた。これらの代謝化合物の由来と、マーモセット代謝経路との関連についてさらなる分析を行う予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

計画当初はヒトを対象に研究を進める予定であったが、サンプル採取場所の環境では適切なサンプル保存が難しいことが分かった。そのため分析対象を実験動物マーモセットに変更した研究計画を練り直した。そのため、当初計画に比べて若干遅れている。

Strategy for Future Research Activity

マーモセットを対象に行なったメタボローム解析結果をさらに分析し、加齢に伴って増加する代謝化合物について更なる分析を行う予定である。

Causes of Carryover

当初の計画ではヒトを対象に研究を進める予定であったが、サンプル保存と輸送の問題で、対象をマーモセットに変更した。そのため、研究計画が大幅に変更となり、使用額にも差が生じた。

Expenditure Plan for Carryover Budget

研究対象をヒトからマーモセットに変更するため、本研究でマーモセットを用いる有用性について検証するために、ヒトサンプルとマーモセットサンプルの比較分析を追加する。

URL: 

Published: 2018-01-16  

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