2017 Fiscal Year Research-status Report
呼気中の揮発性有機成分の選択的検出による早期肺がんの高感度スクリーニング
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16K11851
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| Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
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Principal Investigator |
竹原 祥子 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (60622438)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 陽子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (20126220)
品田 佳世子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60251542)
粂井 康宏 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (30161714) [Withdrawn]
植野 正之 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (70401388)
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| Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| Keywords | 細菌叢解析 / コモンマーモセット / ヒト疾患モデル |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究実施場所として予定していた海外病院の事情により、一部計画の変更を余儀なくされた。そこで、主目的の達成に支障をきたすことなく研究を遂行するために、口腔状況、顎骨、歯列弓がヒトにもっとも近い霊長類コモンマーモセットを用いることとした。ライフサイエンスの分野において、マーモセットを用いた研究の重要性が注目されているが、コモンマーモセットに関する報告は少ない。本研究の結果が得られれば、臨床・基礎の橋渡し研究となりうると考える。
平成29年度はマーモセットの口腔内状況、細菌叢を分析し、ヒトとの違いについて比較検討を行った。対象としたのは、高齢マーモセット8頭（オス：4頭、メス：4頭）、若年マーモセット2頭（いずれもメス）とヒト（男性：4名、女性4名）である。口腔内状況（現在歯数、歯肉炎の有無、プラークおよび歯石の付着状況）の評価に加えて、唾液に含まれる細菌叢の解析を行い、種による細菌叢の相違について比較、検討を行った。細菌叢の解析においては、採取した唾液から核酸を抽出し、シーケンスライブラリの作成、イルミナ社シーケンサーを用いたシーケンス解析を行なった。得られた配列データからOTUを作成し、QIIMEを用いて系統解析を行い、各サンプルの細菌叢プロファイルを作成した。その結果、歯肉に炎症所見が認められる個体には、ヒトと同様の歯周病と関連のある細菌の存在し、ヒトとコモンマーモセットで共通して存在する細菌も認められた。また、ヒトとマーモセットでは、口腔内細菌の多様性に有意差が認められた。
細菌叢解析と並行して、唾液サンプルを採取したコモンマーモセットの咀嚼機能について臨床的な解析も行った。今後は細菌叢解析データと連携した分析を行い、コモンマーモセットの加齢に伴う口腔内細菌、唾液タンパク質、口腔内状況などの変化に関する解析を行い、ヒト疾患モデルとしての可能性について検討する予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプル採取を予定していた海外病院の事情により、研究計画の一部を変更することとなった。変更後は、主目的の達成に支障をきたすことなく、研究を遂行するためにヒトに最も近い霊長類を用いて、口腔状況、顎骨、歯列弓が近い霊長類コモンマーモセットを用いることとした。研究計画変更後においては、進捗はほぼ予定通りであると言える。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後の研究では、コモンマーモセットの加齢に伴う口腔内細菌、唾液タンパク質、口腔内状況などの変化に関する解析を行い、加齢に伴うヒト疾患モデルになりうるのかについて検討をしていく予定である。また、費用と時間的に余裕があれば、消化管と関連のある糞便についても細菌叢解析を行い、口腔内状況、身体状況と口腔内細菌、腸内細菌との関連についての解析にもチャレンジしたい。
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| Causes of Carryover |
本研究の当初の計画から、研究方法の変更を行った。そのため、使用額に変更が生じた。
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