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2017 Fiscal Year Research-status Report

歯周病の病状に反映するバイオマーカーに関する研究

Research Project

Project/Area Number 16K11855
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

宮井 久敬  岡山大学, 大学病院, 助教 (80761155)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸山 貴之  岡山大学, 大学病院, 助教 (30580253)
森田 学  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (40157904)
米田 俊樹  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (60756071)
江國 大輔  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70346443)
友藤 孝明  朝日大学, 歯学部, 教授 (80335629)
東 哲司  朝日大学, 歯学部, 助教 (80432649)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords歯周炎 / microRNA / ラット / バイオマーカー
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、ラット歯周病モデルを用いて歯周病の病態を反映する血液中のmicroRNA (miRNA)を特定することである。
前年度実施した歯周病群と対照群のラットの血液におけるtotal RNAのマイクロアレイの結果、rno-miR-207、rno-miR-338-5p、rno-miR-674-5pにおいて、歯周病群は対照群より2倍以上の発現を認めた。
本年度は前年度抽出した血液中のtotalRNAを用いて、Mx3000P Real-Time PCR System (Agilent technology)で逆転写Real-time PCRを行い、validationを実施した。また、前年度採取した肝臓および腎臓の病理学的な評価を行った。前年度抽出したmiRNAのうち、データベース(TargetScan、miRanda、miRWalk)で入手可能な6つのmiRNA(miR-207、miR674-5p、miR-148-3p、miR-376-3p、miR-20b-3p、miR-495)に絞って逆転写PCR法を実施したところ、miR-376-3pの発現において、歯周病群が対照群より有意に高くなった。血液中のmiR-376-3pが歯周病のバイオマーカーとなり得ることが確認された。
肝臓の病理組織像において、歯周病群は対照群と比べ、僅かに肝細胞の変性および炎症性細胞の浸潤を認めた。一方で、腎臓においては両群間で差を認めなかった。これらの結果は歯周炎が肝臓の初期病変を誘発する可能性を示唆している。
次年度ではこれらのmiRNAが歯周病と全身の健康との間のコミュニケーションの媒介として、どのような役割を果たすのかを解明するとともに、阻害薬の歯周病に対する影響に関する検討も併せて行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

逆転写リアルタイムPCRの解析に時間を要したため、研究の進捗状況はやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

肝臓と腎臓からmRNAを抽出し、PCRで増幅させマイクロアレイ解析を行う。
血液と肝臓、腎臓のmiRNAのペアリング解析を行い、microRNAが歯周病と全身の健康との間のコミュニケーションの媒介として、どのような役割を果たす歯周病ラットに対する影響を検討する。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由は逆転謝PCRに必要とされるプライマーが想定よりも安く手に入ったためである。
使用計画としては逆転謝PCRにおいて、ディプリケイトの予定だったものを、トリプリケイトにすることで再現性と精度を向上させる。

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Published: 2018-12-17  

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