2017 Fiscal Year Research-status Report
口腔サルコペニア改善に向けたリハビリテーション栄養プログラムの開発と検証
Project/Area Number |
16K11868
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Research Institution | Kyushu Dental College |
Principal Investigator |
角田 聡子 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (70364156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安細 敏弘 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (80244789)
岩崎 正則 九州歯科大学, 歯学部, 准教授 (80584614)
邵 仁浩 九州歯科大学, 歯学部, 講師 (10285463)
濱嵜 朋子 九州女子大学, 家政学部, 教授 (60316156)
酒井 理恵 東京医療保健大学, 医療保健学部, 講師 (90621277)
福原 正代 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (90360057)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | サルコペニア / 口腔サルコペニア / リハビリテーション栄養 / 高齢者 / 栄養 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はまず第一に,高齢者における全身の筋力の低下や筋肉の減少(サルコペニア)が口腔領域に及ぼす影響を検証し,全身のサルコペニアと口腔のサルコペニアの関連を体組成やアミノ酸レベルで調査し,第二に口腔機能面,栄養学的な面から介入するプログラムを構築,検証することを目的とする。 超高齢化社会を迎えたわが国のみならず,世界的にも共通なサルコペニアの予防・改善の取り組みは重要な課題であるが,未だエビデンスに基づいた具体的な改善のアプローチがなされていないのが現状である。栄養状態に関してはサルコペニアの予防に有効であり、推奨されるとされつつもエビデンスが弱いとされている.そのため,本研究では栄養状態を体組成や血液,アミノ酸レベルで分析し,栄養学的な改善プログラムを立案,介入することで、サルコペニアを予防可能かを検証することを目的としている. 28年度は本研究の調査・研究体制の整備を行った.研究分担者(医師,歯科医師,管理栄養士,介護支援専門員など)との連携を取り調査に関する計画を立案した.さらに29年度は施設高齢者を対象に予備的なデータを収集した.高齢者の栄養状態,体組成,血液アミノ酸のデータと口腔機能を調査した,栄養と口腔の関連について現在解析を行った,また高齢者や栄養関連の研修や学会に広く参加し,最新の情報の収集に努めると共に,研究分担者,協力者との連携,情報の共有に努めた, 30年度は得られたデータを元に統計的解析を進め,学会発表や論文としてまとめる予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究はまず第一に高齢者にとって全身の筋力の低下や筋肉の減少が口腔領域に及ぼす影響を検証し,全身のサルコペニアと口腔のサルコペ二アの関連を体組成やアミノ酸レベルで調査し,第二に口腔機能面,栄養学的な面から介入するプログラムを開発することである. 28年度の研究計画は,本研究の調査・研究体制の整備を軸に進めることである,研究分担者(医師,歯科医師,管理栄養士,介護支援専門員など)との連携を取り,調査に関する詳細な計画を立てることを予定した,サルコペニアと口腔機能の関連を調べるため,施設高齢者に関する調査を行いデータを収集した.高齢者の栄養状態,体組成,血液アミノ酸のデータなどと口腔情報を調査した.また、地域在住高齢者に関しても調査を継続している, 29年度はこれまでに得られた施設入所高齢者に関しての統計的な解析を進めた.全身のサルコペニアの状態と口腔のサルコペニアの状態にはどのような関連があるのか,さらに栄養状態との関連を中心に統計的な解析を行った.地域在住高齢者についても調査を行っている.
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Strategy for Future Research Activity |
これまで行った調査,分析によって高齢者全身の筋力の低下や筋肉の減少が口腔領域に及ぼす影響を検証してきた.全身のサルコペニアと口腔のサルコペ二アはどのように関連しているのか,体組成や栄養学的な観点からの分析を進めていく予定である.サルコペニアは栄養によって予防可能であるかという問題は実践は推奨されるがエビデンスの弱い部分が大きくあるため,今後,口腔機能面,栄養学的な面から介入するプログラムを開発するため,体組成やアミノ酸レベルでの分析をさらに進めていく必要があると考える. 施設入所高齢者に関する調査から得られた栄養状態,体組成,血液アミノ酸のデータなどと口腔情報を分析し,全身のサルコペニアの状態と口腔のサルコペニアの状態にはどのような関連があるのか,さらに栄養状態との関連を中心に統計的な解析を進める予定である,地域在住高齢者についてもこれまでの調査によって得られた情報を整理,分析し,栄養状態とサルコペニアの関連,口腔の状態と全身のサルコペニアの関連についておもに解析を進める, 30年度はこれまでの調査によって得られた情報を分析し,学会発表や論文での発表を予定している.また,既存のデータの解析と並行して,リハビリテーション栄養の検証の部分に関してはさらに調査を検討する必要があると考えている.これまで行ってきた調査から,高齢者に対して何らかの介入を行うことは困難が予測される,研究の遂行に当たっては十分に計画を検討する必要があると考える.口腔のサルコペニアと全身のサルコペニアがどのように関連しているのか,栄養学的には何が必要なのかさらなる解明を進めていく予定である.
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Causes of Carryover |
(理由) 次年度必要とされる調査費等の増額が見込まれるため。 (使用計画) 調査費用、分析費用として
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Relationships among sense of coherence, oral health status, nutritional status and care need level of older adults according to path analysis.2017
Author(s)
2.Dewake N, Hamasaki T, Sakai R, Yamada S, Nima Y, Tomoe M, Kakuta S, Iwasaki M, Soh I, Shimazaki Y, Ansai T
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Journal Title
Geriatrics & Gerontology International
Volume: 17
Pages: 2083-2088
DOI
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