2019 Fiscal Year Annual Research Report
Challenging to development of pre-emptive dementia prevention method.
Project/Area Number |
16K11902
|
Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
角田 衣理加 鶴見大学, 歯学部, 助教 (30585469)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 伸子 鶴見大学, 名誉教授, 名誉教授 (10148067) [Withdrawn]
大島 朋子 鶴見大学, 歯学部, 学内教授 (50233101)
花田 信弘 鶴見大学, 歯学部, 教授 (70180916)
野村 義明 鶴見大学, 歯学部, 学内教授 (90350587)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 認知機能 / 口腔微生物 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】慢性炎症を引き起こす歯周病関連細菌、血液脳関門を弱めて微生物の脳への侵入を助けるカンジダと認知症についての関連性を疫学的に模索することを目的とした。 【対象】令和元年度は、本研究に同意の得られた49名を対象に訪問検診を実施した。平成28年度~令和元年度の延べ人数は274名だった。 【方法】認知機能検査はiPad 用認知機能スクリーニング検査「Cadi2」を用いて行った。Candidaは舌背スワブをクロモアガー培地に塗抹し、室温にて2日間培養し、コロニー数をCandida属数とした。Porphyromonas gingivalis, Treponema denticola, Tannerella forsythia の菌数は、刺激時唾液を検体とし、リアルタイムPCR法により測定したものをlog10値に変換し、各菌数とした。平成28年から令和元年に反復測定された認知機能スクリーニング検査「Cadi2」のスコア推移に関わる因子とその相互作用を一般化線形混合モデルにより解析した。また、3Dプリンタを応用したオーダーメイド口腔清掃器具の準備として、口腔内スキャナを用いた光学印象採得を行い、光学印象採得で得られたデータをもとにオーダーメイド口腔清掃器具を3Dプリンタにより出力した。 【結果】Cadi2のスコアは T. denticola数、Candida属数が多くなると認知検査スコアは低くなる可能性が示唆された。 オーダーメイド口腔清掃器具を3Dプリンタにより出力した結果、臨床応用可能と思われるオーダーメイド歯ブラシを得ることができたが、3Dプリンタ出力材料は口腔内応用のための認可がないため、今後は口腔内応用可能な材料による3Dプリンタ出力に向けた試みが必要であると考えられた。
|