2018 Fiscal Year Research-status Report
外来血液透析者への運動による透析中の看護介入プロトコルの確立と睡眠への効果の検証
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16K11922
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
柴田 しおり 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (70254480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴田 真志 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (00254467)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 外来血液透析 / 睡眠の質 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の今年度の目標は、透析中の運動負荷プロトコルの確立であった。研究参加者は同意が得られた血液透析者6名(平均年齢52.2±5.4歳、)であった。を主治医の許可を得て、1週間のベースライン、2週間の介入期間を設定し、両期間中に小型活動量計(ライフコーダGS)を入浴時間以外装着してもらい、睡眠覚醒周期解析ソフト(Sleep-Sign-Act)にて客観的睡眠指標を得た。介入は、透析中にベッド上でのペダリング運動20分間、ダンベル・エクササイズボール・自重を用いたレジスタンス運動6種類を、初回約30分から漸増させ、最終回には50分間実施した。ベースライン及び介入期間の歩数及び睡眠覚醒周期に差は認められなかった。しかしながら、ベースラインにおける睡眠覚醒周期が24時間ではないケースがあった(23:48、24:18)が、介入期間で6名全員が24時間となった。また、睡眠効率において、ベースライン(77.8±6.8%)に比べて介入期間(80.6±7.6%)で有意な改善が認められた(p=0.004)。 以上より、透析中の低強度運動実践が、血液透析者の睡眠覚醒周期及び客観的睡眠指標の改善に貢献する可能瀬尾が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
親族の遠距離介護、逝去後の仏事等により、業務調整が必要であったため、助成課題を計画に沿って遂行することが困難であった。(なお、実施できなかった計画を遂行するために、助成期間の延長を申請し、受理されている。)
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Strategy for Future Research Activity |
2018年度に予定していた追データ集の必要性について検討後、協力依頼(継続)にかかり、運動介入プロトコールの洗練を行う。
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Causes of Carryover |
2018年度は当初予定では助成最終年度であった。しかしながら、諸事情(別記、延長申請の通り)により、実施計画に沿って遂行することができなかった。次年度使用額が生じたのは、2018年度に実施予定だった研究を2019年度に実施するためである。具体的には、再分析、追データの収集、国内学会発表1件(金沢)、論文投稿準備のために使用する予定である。
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Research Products
(2 results)