2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of Warming Hands on Awakening and Sleep Induction
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16K11923
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
岩根 直美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (90554527)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水田 真由美 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (00300377)
鹿村 眞理子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 非常勤講師 (10143207)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 睡眠 / 手浴 / 温熱効果 / 体温 / サーモグラフィ / 看護技術 / 冷え症 / 手浴時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は手の加温には加温時の体温の状態や加温時間により、眠気と覚醒の効果があるかを解明することである。高齢者の50%以上が不眠であり、手の加温による睡眠促進援助へが必要であるため、当初計画は高齢者を対象にした。方法は簡易脳波計、サーモグラフィの使用を予定し平成28年度は研究準備を行い、倫理審査の承認を得た。平成29年度は高齢者のリスクを考慮し、成人女性でプレテストを実施。研究人員や環境調整の確立をしたが、簡易脳波計の使用は眠気と覚醒を測定する際、心理的に不快なため、体温測定と眠気の尺度のみの測定に変更した。平成30年度から末梢体温の違いによる手浴効果を明らかにするため、冷え症者と非冷え症者を対象に5分間の手浴で研究開始。結果、両群において手浴による深部体温の変化はなく、末梢体温は上昇して手浴30分後に眠気が起こった。健常者に比べ、末梢体温が著しく低い冷え症者でも眠気の発生は等しく、手浴効果は統計上有意な差を認めた。両群において同程度の体温変化率があり、手浴による心地よさの快の感覚を感じ、冷え症者と非冷え症者において手浴の効果は同じであった。平成31年度は手浴を15分間にし、平成30年度と同じ研究方法で実施。結果、手浴30分後は眠気が生じず、冷え症者と非冷え症者の両群間の手浴効果は同じであった。ここまでにおいて、手の加温時間により加温後の眠気は異なり、手浴前の体温条件による眠気の効果は変わらないことを明確にした。 平成31年度は手浴による眠気効果の生体反応を明らかにするため、自律神経の測定を追加して実施したが、コロナウイルス感染症の拡大により中断となった。現在、測定できた人数が少ないため、感染症が収まってから再度実施する予定である。また、当初の対象者である高齢者において冬場に実施予定としていたが、コロナウイルス感染症の拡大により、実施は難しいと考え断念した状態である。
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Research Products
(2 results)