2021 Fiscal Year Annual Research Report
Comparing of Teaching Style Assessment Scale in Japan and the USA
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16K11933
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Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
吉田 文子 佐久大学, 看護学部, 教授 (80509430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 豊明 放送大学, 教養学部, 教授 (20301830)
川西 美佐 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (80341238)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ティーチングスタイル |
Outline of Annual Research Achievements |
【本研究の目的】看護職育成は、①専門学校から学士課程へ移行、②教育パラダイムから学習パラダイムへの転換の両面から「学習者中心の授業」実践への取り組みが増加にある。しかしながら教師がもつ教育観が変化しなければどんな手法を使おうとも学習者中心の授業は難しく、その効果は得難い。そこで、本研究では、研究者らが開発したティーチングスタイル測定尺度 [TSAS] を用いて、米国と日本の教師のティーチングスタイルを比較検討し、「学習者中心」の授業に向けたFDへの基礎資料の提供を目的とした。ティーチングスタイルは教育方法とは区別され、「教師がある特定の価値基準にそっての振る舞い方」(教育観)であり、2つのスタイル「学習者中心」と「教師中心」がある。
1.日本看護教員と米国看護学教員とのティーチングスタイル比較;米国看護教員のTSASスコアを用いたOne Sample t-testの結果は、TSAS総計、5つの因子の全てにおいて有意差がみられた。日本の看護教員は米国の看護教員に比べて「教師中心」のティーチングスタイルにあるといえる。 2.日本の看護学教員のティーチングスタイル;全国の看護専門学校、看護系大学に連結不可能自記式質問紙法による調査を依頼した。協力が得られた265校に2,595枚の調査用紙を郵送し、個別返送された1,261枚(有効回収率49.0%)を分析対象とした。本尺度TSASの平均と標準偏差を用いて判別分析を実施、判別された教師中心と学習者中心の2グループから、教師中心と学習者中心のティーチングスタイルの主な違いは、学生の「個別化」であることが明らかになった。
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