2018 Fiscal Year Research-status Report
看護学実習における動機づけのプロセスと看護実践能力の発達に及ぼす影響
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16K11950
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
馬場 美幸 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (30616446)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小松 万喜子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (50170163)
曽田 陽子 愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (80405224)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護学生 / 看護学実習 / 動機づけ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、看護大学生の入学時から卒業時までの臨地実習にのぞむ動機づけとその変化、臨地実習にのぞむ学生の動機づけが促されたり阻害されたりする要因を明らかにすることと、学生の特性、学習継続の意志と動機づけの関連を明らかにすることである。研究は、質問紙調査と面接調査から構成され、2018年度は4年間の縦断調査の3年目の調査を実施した。質問紙調査の調査内容は、自己効力感、首尾一貫感覚等である。面接調査の調査内容は、実習にのぞむ動機づけと影響要因、今後の実習への思い等である。 ①2017年度(2年目調査)の質問紙調査と面接調査は、2校の実施にとどまり、1校は実施の許可を得たところで終了した。そこで、2018年度は、この実施の許可を得ていた1校には、2018年5~9月に対象者に昨年度のことを振り返って回答を求める方法で実施した。②2019年1~3月に、3校の大学の研究実施の承諾を得て、3年目の調査を実施した。③2016年度(1年目調査)に実施したweb調査は回答数が少なかったため、所属大学研究倫理審査委員会に変更申請の承認を得て、2017年度より同内容の質問紙調査に変更して実施した。また、1年目のデータ不足を補うため対象校を1校追加した。該当する1校の大学には、研究実施の承諾を得て、1月に調査を実施した。 結果としては、①2年目調査は、1年遅れで今年度に回収した76名と、2017年度調査をあわせると、345名から回答が得られた。②計画どおりに行った3年目調査は、質問紙調査は233名から回収し、面接調査は35名(3年継続17名)に実施した。質問紙調査はデータ入力と記述統計を行い、最終年度の比較検討の準備が整っている。面接調査は、逐語録を作成し、分析にとりかかっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定の3年目調査と、追加の2年目調査も継続して実施することができ、おおむね目標していた回収数が得られており、おおむね順調に進展している。一方、3年目の対象である3年生の学生は、実習経験を積み重ねたことにより面接での語りの時間や内容が増えている。そのため、逐語録作成や内容の分析に時間を要し、分析が少し遅れている。 しかし、全体的には計画どおりに、継続して調査を実施できていることからおおむね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は、本調査の最終年度となる。これまでの調査に協力が得られた教育機関に改めて研究協力を依頼し、第4回目の調査を実施する予定である。対象となる学生は4年生であるため、各大学に学生の学習進度を確認し、学生の学習の妨げにならない調査の時期を検討する予定である。 収集したデータを分析し、研究結果をまとめ、学会発表および論文投稿の準備を行う。
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Causes of Carryover |
2018年度の調査の費用を見込みより安く抑えられたため。
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