2017 Fiscal Year Research-status Report
看護学部における基礎医学教育モデル・コア・カリキュラム案の策定
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16K11952
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
安原 治 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (80239772)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護教育 / 医学系基礎科目 / 専門基礎科目 / シラバス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、看護基礎医学科目(専門基礎科目)のモデル・コア・カリキュラムの構築を目指している。2017年度に、文部科学省より「看護学教育モデル・コア・カリキュラム(案)」が公表された。専門基礎科目についていえば、教科書の大見出しが並んでいて、大筋の項目の列挙にとどまっていた。したがって、看護系教員や非常勤の医学系教員が科目を担当する際に、どこまで教えれば良いか判断するための共通の指標とはなりにくく、本研究の目的からは不十分と判断した。そこで、さらに細部にわたるモデルカリキュラムが必要と考え、研究を続行した。 (1)専門基礎科目(基礎医学科目と疾病に関する科目)のモデル・コア・カリキュラムの構築のために、カリキュラムを構成する項目(細目)の抽出と再編成を行った。1)医学教育モデル・コア・カリキュラム、2)歯学教育モデル・コア・カリキュラム、3)看護師試験問題出題基準及び過去問題集を参考に、細目を抽出し、「看護学教育モデル・コア・カリキュラム(案)」(文科省)の項目立てに沿って再編した。微生物学、解剖生理学、病理学など一部の科目については、看護教育におけるそれぞれの項目の妥当性を検討するために、アンケートによる調査を開始した。 (2)国内外の大学シラバスの調査:現時点でWEBに掲載されている国内外の看護系大学のシラバスの調査に着手した。それぞれの大学について、科目立て、時間数、教育内容を調査した。海外の大学については、科目概要程度の情報しかえられないため、今後、調査方法について再検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
専門基礎科目のモデル・コア・カリキュラムに関わる細目をピックアップし、「看護学教育モデル・コア・カリキュラム(案)」(文科省)の項目立てに沿って再編成した。2018年度に各項目の妥当性をさまざまな角度から検証することによって、研究の完成を目指している。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度までに抽出した「専門基礎科目のモデル・コア・カリキュラム」に関わる細目について、1)アンケート調査、2)シラバスとの照合、3)看護専門職者の意見聴取、などにより検証を進める。2018年度末を目標に「看護専門基礎科目モデル・コア・カリキュラム」(案)についての提言をまとめる。
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Causes of Carryover |
1回分の海外調査を計画していたが、延期したため。 2019年度に調査予定。
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