2018 Fiscal Year Research-status Report
看護学部における基礎医学教育モデル・コア・カリキュラム案の策定
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16K11952
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
安原 治 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (80239772)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護基礎医学教育 / コア・カリキュラム / 解剖生理学 / 微生物学 / 生化学 / 病理学 / 薬理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)前年度までに、解剖学、生理学、生化学、微生物学、病理学、薬理学について、それぞれの教科書、問題集、医学基礎教育コア・カリキュラム、薬学部基礎医学教育コア・カリキュラム、歯学部基礎医学教育コア・カリキュラムなどを参照・調査し、看護基礎医学教育コア・カリキュラムとして必要と思われる項目を抽出した。(2)本年度は、各項目について、それぞれの学外専門家1-2名に質問書を送付して、看護基礎医学教育のコア・カリキュラムとしての適否について意見をうかがった。(3)さらに、看護国家試験の過去の出題問題や出題基準と照合し、看護基礎医学教育コア・カリキュラム案を作成した。(4)作成した看護基礎医学教育コア・カリキュラム案について、学内看護系教員に供覧し、意見をうけ修正した。 現在の看護基礎医学教育の一番の問題点は、看護教育独自の医学教育カリキュラムが確立していないことにある。医学科における科目構成をそのまま看護教育に適用しようとしているために、時間的に無理が生じている。そこで、本コア・カリキュラム案では、1)生化学、微生物の内容を総論にとどめ、各論的な部分は臨床医学で扱う(栄養学、感染症など)、2)病理学は総論のみを扱い、病態生理学や病理学各論は臨床医学で扱うこととした。今後、1年の延長期間で、海外の状況等さらに情報を収集し、完成を目指す。また、疾病論、疾病治療論など、臨床医学の科目についても整備する必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
看護基礎医学教育科・カリキュラムの基本案を期限内に作成した。今後、さらに海外の状況などを取り上げて、完成した形にして公表したい。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、1年の延長期間で、海外の状況等さらに情報を収集し、完成を目指す。
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Causes of Carryover |
最終的な成果の取りまとめが終了していないので、1年延期して、学会発表や成果印刷などの成果公表のための費用に充てる。
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