2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation and Generalization of an EBN Education System for Advanced Practical Nursing Skill Acquisition and Nursing Service Quality Assurance
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16K11954
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
石垣 恭子 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (20253619)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹村 匡正 兵庫県立大学, 応用情報科学研究科, 教授 (40362496)
宇都 由美子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50223582)
岡崎 美智子 西九州大学, 看護学部, 教授 (60279354)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 教育用電子カルテ / EBN実践教育 / 事例教材 |
Outline of Annual Research Achievements |
30年度は、教育用電子カルテを使用したEBN実践教育の評価を行い、その汎用化について考察した。EBN実践教育の事例教材は、電子カルテから収集できる客観的データを想定し、デモ患者一人当たりのデータ量は必要最低限の項目を設定、1事例で患者30~50人分のデモデータを作成した。例えば、患者30人分のHbA1cの値を糖尿病教室の前後で測定し、患者に対する教育効果を検証することを事例としてあげ、一対のt検定を用いて評価するコンテンツを考え、演習を実施した。EBN実践教育の評価は、臨床看護師にこの教材を使用して看護研究の為のデータ処理研修を実施し、研修前後のアンケート調査を基に、研修の効果について検討した。演習は、教育用電子カルテから抽出した事例教材をCSVファイルにダウンロードし、エクセルを使用し、データ解析を実際に行った。研修対象者は、400床未満の2病院と200床未満の1病院、計108名の臨床看護師で、教育用電子カルテ使用群はその内の23名である。演習の時間配分に関しては、「データの抽出と処理」、「基本統計量とクロス集計」、「t検定・χ2検定・相関」に関して、「やや不満足」の回答者が12%程度あり、理由には、時間が「短い」と20~29名が答えた。研修前の理解度は、「EBN」や「データの尺度」、「クロス集計」、「t検定」、「相関」、「χ2検定」など、統計処理に関する項目について、他の項目よりも平均点が低かったが、調査したすべての項目において、研修後の平均点は、有意に高くなっており、今回実施した研修が、理解度に影響を与えている可能性が考えられた。また、教育用電子カルテを用いた演習を実施した群は、用いなかった群と比較して、データの2次利用に関連した項目について、研修前後の差の平均点が有意に高くなっており、教育用電子カルテの使用が、演習の理解度に影響を与えている事が示唆された。
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