2016 Fiscal Year Research-status Report
スタッフナース対象のコーチングを取り入れた実習指導eラーニング教材の開発
Project/Area Number |
16K11957
|
Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
中谷 信江 山口県立大学, 看護栄養学部, 講師 (40305800)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 実習指導 / スタッフナース / コーチング / eラーニング / 看護基礎教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護基礎教育における実習指導において、兼任実習指導体制の際に実習指導者もスタッフナース自身も課題と感じているスタッフナースの教育力向上に焦点を当て、スタッフナースを対象とした実習指導の実践に結びつくコーチングを取り入れた「実習指導」eラーニング教材を開発することを最終目的とする。 その第一段階として、スタッフナースの実習指導における役割(あるべき姿)とスタッフナースの実習指導における現状を明らかにする。 本邦の看護教育におけるスタッフナースの実習指導及び広く実習指導に関連する先行研究の分析を行い、実習指導体制の違いによる検討が少ないこと、それに伴い兼任実習指導体制におけるスタッフナースの実習指導における役割が明確ではないこと、スタッフナースの実習指導について自分の役割と認識していない等の認識や実習指導状況等のスタッフナースの実習指導の現状が明らかとなった。今後、コーチングを取り入れた「実習指導」eラーニング教材の作成に必要な調査内容として、実習指導におけるスタッフナースの役割の明確化の必要性が示唆された。 また、教育を受ける人が自ら考え、持っている能力や可能性をさらに発揮できることをもたらす、更に組織内のコミュニケーションが循環し、組織の風通しがよくなり雰囲気が温かくなるという可能性ももつというコーチングのシステムを教材に取り入れるため、コーチングの専門家と意見交換を行い、教材への取り入れ方法について検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の第一段階の目標であるスタッフナースの実習指導における役割(あるべき姿)とスタッフナースの実習指導における現状等について、本邦における先行研究の文献検討により明らかになり、コーチングを取り入れた「実習指導」eラーニング教材作成に必要な調査内容が明確となったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、文献検討を基にコーチングを取り入れた「実習指導」eラーニング教材作成に向けて、実習指導におけるスタッフナースに求められる役割、スタッフナースの困り事を解決するための方策を見出していくための調査を実施する予定である。 それぞれの調査、教材作成を確実に推進していくために、研究メンバーを連携研究者から主体で研究を進める研究分担者に変更し、連携調整しあいながら進めていく。
|
Causes of Carryover |
本年度は文献検討を中心とし現状調査を実施しなかったため
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査の実施(アンケート、インタビュー)を実施に使用する。
|