2016 Fiscal Year Research-status Report
学士課程の小児看護学教育におけるアクティブ・ラーニングに関するルーブリックの作成
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16K11964
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
奥野 順子 東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (30307649)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関森 みゆき 東京女子医科大学, 看護学部, 准教授 (00313867)
櫻田 章子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (20535504)
小宮山 陽子 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (50721966)
木戸 恵美 (市川恵美) 東京女子医科大学, 看護学部, 助教 (30457808)
青木 雅子 武蔵野大学, 看護学部, 准教授 (00453415)
日沼 千尋 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (40248927)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アクティブ・ラーニング / ルーブリック / 小児看護学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は看護系大学学士課程の小児看護学領域の学内学習におけるアクティブ・ラーニングの教育の実態を明らかにし、小児看護学教育のアクティブ・ラーニングの学習評価について、ルーブリックモデルを作成し提案することが目的である。 初年度である平成28年度は、看護系大学学士課程の小児看護学教育でのアクティブ・ラーニングの実態調査および、先駆的な実践や評価ツールのある事例校に対するヒヤリング調査に取り組んだ。 調査に先立ち、ルーブリックモデルを作成する上で、より専門的な知識を得るために、書籍やeラーニングで学習を行った。また、国内看護教育におけるアクティブ・ラーニングや学習評価に関するルーブリックの使用状況についての実態を文献検討した。その結果、2010年以降「アクティブ・ラーニング」の用語を用いた研究が散見し始め、その学習評価は多くが学生の自己評価をもって行われていた。また、ルーブリックは実習の評価に用いられている場合がほとんどであった。 これらの現状をふまえ、小児看護学教育のアクティブ・ラーニングに関する調査は、計画段階では実習施設など学習条件が多様であるため、授業および演習の学内学習に焦点を絞る予定であったが、実習をアクティブ・ラーニングの一形態ととらえ、実習における評価に関しても、調査を行うこととした。調査項目を検討し、国内の全看護系大学小児看護学の科目責任者に対して講義、演習、実習のそれぞれについて学習方法とその評価方法に関する調査を実施した。その回答結果を集計している段階にある。 先駆的な実践や評価ツールのある事例校に対するヒヤリング調査については、先行研究からルーブリックの先駆的な取り組み事例校を抽出し、調査対象者を選定した。また、ヒヤリング調査の項目内容を検討し、対象者に調査依頼を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の取り組みの一つは、全国の看護系大学学士課程の小児看護学教育におけるアクティブ・ラーニングの実態調査である。これについては、計画段階では質問紙郵送法で調査する予定であったが、業務効率化のためにweb調査に変更した。そのため、調査方法や操作等の準備段階で予想以上に時間を要し、調査依頼・開始の時期が遅れてしまったものの、全国看護系大学の小児看護学科目責任者に調査を依頼し、回答結果を集計している段階にある。 二つ目はルーブリックを用いた先駆的な取り組み事例校へのルーブリック作成に関するヒヤリング調査である。これは看護教育におけるルーブリックに関する先行研究から現状を把握した結果、ルーブリックの研究は開始期にあたり、取り組み事例が少ない上、本研究の目的達成の参考となる実践的な内容は少ないことが判明した。そのため、ヒヤリング対象者の選定に時間を要したが、選定した対象者に調査を依頼した。一つめの全国調査において、すでにルーブリックを用いて学習評価している場合、作成に関するヒヤリング調査への協力も依頼した。いずれも依頼段階にとどまり、ヒヤリングの実施まではできなかった。対象者選定の検討と、web調査の準備に時間を要したため、調査開始が遅れたことが原因である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.全国の看護系大学の小児看護学教育に関する実態調査については、回答数を集計し、回答数が少なく分析データに不足する場合は、一度催促を行う。回答結果をまとめ、アクティブ・ラーニングの実施状況や、ルーブリックの使用状況を含めた学習評価の実態を明らかにする。その内容を関連学会にて公表し、投稿の準備を行う。 2.ルーブリック作成に関するヒヤリング調査については、協力依頼中の対象者に対してヒヤリングを実施し、ルーブリックの成果や取り組みの課題を明らかにする。 3.上記1,2の結果を参考にして、学士課程の小児看護学教育におけるルーブリックモデル案を検討し、試用の準備を進める。
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Causes of Carryover |
全国の看護系大学の小児看護学教育に関する実態調査については、質問紙郵送法で調査する予定であったが、業務効率化のためにweb調査に変更したことに伴い、印刷代や郵送代、発送作業、人件費等の費用に減額が生じたこと、集計・分析まで実施できなかったこと、またルーブリック作成に関するヒヤリング調査については、対象者の依頼まで行ったものの、実際のヒヤリングの実施に至らず旅費や交通費を使用しなかったことから次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、全国の看護系大学の小児看護学教育に関する実態調査の結果の集計・分析にあたり、ソフトの購入費や人件費に使用する。分析データが不足する場合は、再度の調査依頼のための、発送経費や人件費に使用する。成果を公表するための文具費、学会参加費、旅費に使用する。また、ルーブリックの取り組み事例のヒヤリング調査にあたり、旅費や人件費、謝金等に使用する。モデル試案の検討を進めるために、最低月1回の定期会議を開催するにあたり、会議費に使用する。
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