2017 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師の自尊心を向上させるための教育指導担当者の指導能力育成プログラム開発
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16K11968
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
中山 由美 (平野由美) 摂南大学, 看護学部, 准教授 (90346239)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 陽一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (50263356)
神戸 美輪子 関西医療大学, 保健看護学部, 教授 (70300316)
細田 泰子 大阪府立大学, 看護学研究科, 教授 (00259194)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護教育 / 教育担当者 / 新人看護師 / 自尊心 / 教育支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新人看護師(以下、新人)の教育担当者が、新人と適切な関係を築き、新人の自尊心を向上させ効果的な教育が行えるように、教育担当者への教育支援プログラムを検討し実施、評価することを目的とする。 2016年度は、研究分担者および研究協力者らと会議を重ね、新人の自尊心を高める教育を教育担当者らに実施するために、講義内容および演習内容、効果的な実施時期などについて話し合った。またバイアスがかからないように対象施設を一箇所にする方針で、研究の趣旨を理解し研修実施などの研究協力の意思表示が得られたO大学病院に研究依頼を行った。 介入群への講義は、教育担当者の役割を担う前の3月に講義する予定とした。またコーチングなどのグループワークを継続的に2回実施する予定とした。調査内容は、新人がストレス反応(GHQ尺度)、自尊心尺度(原谷,1998)、授業目標に沿った教育支援項目、職場サポート尺度(井田ら,2004)、教育的支援項目(中山,2013)などとした。教育担当者はストレス反応(GHQ尺度)、自尊心尺度(原谷,1998)、授業目標に沿った教育支援実施項目、Kiss-18尺度(菊池,1988)、先行研究の結果から明らかにした指導時の困難の項目などとした。 O大学病院と系列病院の3施設の看護部と調整を行い、教育担当者と教育担当者が所属する部署の新人を対象にアンケート調査の実施を決定し、研究代表者の所属する大学とO大学病院の倫理審査の承認を得た。 2017年度は、対照群として、各部署の教育担当者(所属施設の所定の教育を受けている)となる約40名と新人約140名に対して書面にて匿名化連結を行うことなどの同意を得、アンケート調査を実施した。また2018年3月に介入群の教育担当者約40名に対して、コミュニケーション技法、コーチングの講義・演習、新人の自尊心を高める関わり方などについて講義を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
対照群の調査を実施でき、2018年度の介入群への講義・演習の運営について対象施設と調整を行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
介入群の教育担当者に対して、2018年3月に実施した講義・演習で学べたことを更に実践に繋げられるように7月と11月に各1回、グループワークを運営していく。 看護部との日程調整等も行えており、グループワークの詳細の打ち合わせ会議を行い、運営していく。 介入群の対象者(教育担当者44名、新人看護師161名)に対して、匿名化連結を行うことなどについて同意を得、アンケート調査を2018年5月、10月、2019年2月に行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
昨年度は、計画通り調査を実施できており、ほぼ費用は使用できていると考える。2018年度は対象者に演習を2回実施、またアンケート調査を経時的に実施するため、それらのことに費用が必要であり使用していく予定である。
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