2018 Fiscal Year Research-status Report
看護教育におけるプロンプト付加による記憶強化のための効果的なVDT画面設計
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16K11972
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Research Institution | Kobe Tokiwa University |
Principal Investigator |
山口 有美 神戸常盤大学, 保健科学部, 准教授 (20554223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 涼子 姫路獨協大学, 看護学部, 講師 (80554229)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 看護学生 / VDT視読実験 / プロンプト付加 / 解剖生理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
従来の紙ベースの学習では、「丸付け」や「アンダーライン」「太字化」「文字色の変更」などのプロンプト付加作業を用い記憶強化を図っている。近年、電子 教科書の普及にともない電子教科書を用いたVDT作業による学習の機会が、増加している。そのため、VDTを用いた学習において記憶強化につながるプロンプト付加を検証することが本研究の目的である。今後は、VDT作業やVDTを用いた学習において、デスクトップ型のPCよりもタッチパネル機能のあるノートPCやiPadやモ バイルフォンなどを用い学習や作業が増加することが予測される。そのため実験材料としてノートPCやiPadを用いることにした。 28年度は、VDTを用いた学習の前段階としてキーボードのタイピング学習と休憩のインターバルについて調査した結果短時間のタイピング学習と短時間の休憩の 組み合わせが、学習効果を高めることが明らかになった。 29年度は、学習時間と休憩時間の結果をふまえ、VDTを用いた学習のディスプレイの画面について先行文献や各種のデジタル教科書、教育関連のアプリについて サーベイし検討し実験のプロトコルを作成した。「提示する情報量」は、看護専門基礎教育で学習する内容を3パターンで実験する。特に看護学生が記憶し多くの科目で必要となる「解剖生理学」の内容とした。「提示する形態」は、文字のみ、図と文字の組み合わせとした。 30年度は、解剖生理学について国内外の研究論文のサーベイを行った。 また、日本国内で看護学生が学習に使用しているデジタル教科書を比較検討し実験画面や提示する内容を再検討し実験プログラムを作成した。その結果文字のみの場合と図と文字の組み合わせにおうじて「提示する情報量」は、変化するものとして実験プログラムを作成した。質問紙は、実験による記憶強化の成果を及び情報リテラシーについても確認できるものを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
e-ラーニングを取り巻く環境が、著しく変化している為、実験環境を整えることに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
実験用環境を整え、質問紙の作成も終了したため、本格的に研究を進めていく
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Causes of Carryover |
研究の進行が遅れているため実験に必要なPCを購入できていない。 30年度に一括で実験用PCを購入してから実験を開始する予定だったが、PCの選定も含めて準備に手間取り購入を31年度に遅らせた。
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