2020 Fiscal Year Annual Research Report
Experimental Study of Development and Evaluation of a Death Education Program for High-quality End-of-Life
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16K11973
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Research Institution | Kio University |
Principal Investigator |
河野 由美 畿央大学, 健康科学部, 教授 (10320938)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | アドバンス・ケア・プランニング / デス・エデュケーション / QOD / 死への態度 / 看取り / 心拍変動 / 実験 / 唾液アミラーゼ活性値 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は27分間のACP動画(「アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)のすすめ~より良い人生の終焉を過ごすために~」)を制作し、YouTube(https://youtu.be/L93PQ878gxU)を通して、誰もが好きな時に自由に視聴できるようにした。また全国の訪問看護ステーション5,869施設に動画視聴案内とアンケート協力依頼を郵送し、Office-Formsを用いたQRコードを付け、研究協力意志のある人がアンケートに回答できるようにした。アンケートの回答件数は2021年4月現在では112件であるが、アンケートに回答した人の中で9割以上の人が、本動画をわかりやすかった、本動画はACPを推進する上で役立つと思う、他の人に本動画の閲覧を勧めたい、本動画は死について話し合うきっかけになると思うと回答していた。アンケート結果からも本動画の有用性は示された。なおアンケート回答は現在も受け付けており、研究は継続中である。 昨年度までの研究から、死について考えることでの心理・生理的ストレスの影響と、安全性や有用性を実験的に検証している。また一般の人や医療者、看護学生、大学生と総数400名程度の対象に開発したACPリーフレットの説明をした結果、説明後には死から逃避せず、死について家族と話し合う必要性が認識されるようになり、デス・エデュケーションとしてACPの学修効果が示された。 本研究の目的は、望む終末期療養の実現や、より質の高い終末期ケアの提供を行うために、デス・エデュケーションのプログラムを開発し、プログラム実施効果と安全性、プログラム実施の影響を検証し、質の高い終末期療養推進のため、看護教育や啓発活動に活用できる知見を得ることである。本研究で開発したACP動画はデス・エデュケーションとしての機能も担う有用なものであり、本研究の研究成果は大いに社会に還元できたと考える。
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