2019 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research for construction of postgraduate education program for spiritual care
Project/Area Number |
16K11975
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
生田 奈美可 山口大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (70403665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
弓山 達也 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (40311998)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 一般病棟 / スピリチュアリティ / スピリチュアルケア / 看護師 / 卒後教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究最終年度において,一般病院で実施されているスピリチュアルケア看護卒後教育の実態を明らかにした.567施設の看護部長宛てに調査票の送付を行い,222施設から返答が得られた(有効回答数220,回収率39.1%,有効回答率38.8%).スピリチュアルケア教育を実施してる施設は60施設(27.3%),実施していない施設は160施設(72.7%)であった. スピリチュアルケア教育を実施している60施設の実態について,①教育の実施者は「緩和ケア認定看護師,がん専門看護師」②実施対象者は「新卒~5年以内の看護師」③実施時期は「10月~12月」④実施場所は「病院内」⑤実施頻度は「1年に一度」⑥実施している教育内容は「家族に対するケア,グリーフケア」⑦今後実施したい教育内容は「家族に対するケア,個別性を重視したケア」等が多く回答を得た. 実施していない160施設のうち,スピリチュアルケア教育が「必要である」と回答した136施設の回答において,①行っていない理由は「教育する人がいないから,緩和ケア病棟がないから」②必要と思う教育内容は「スピリチュアルケア概念,スピリチュアリティ概念」③教育が必要と思う対象は「5年以内の看護師」④実施していない理由に関する自由記載において【組織としての教育体制が整っていない】【他の教育が優先される】等が挙げられた.またスピリチュアルケアが「必要でない」と答えた24施設において,必要と考えていない理由の自由記載において【スピリチュアル教育に特化しなくてもよい】【優先順位が低い】【教育担当者自身がスピリチュアルについて知識がない】【教育できる人がいない】が挙げられた. 本研究成果は,看護師のスピリチュアルケアについての卒後教育内容の検討,さらにはスピリチュアルケア看護卒後教育プログラム構築に向けた基礎的資料となると考える。
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