2016 Fiscal Year Research-status Report
看護職のリフレクション及び継続学習を促進する他者とのかかわりの様相
Project/Area Number |
16K12000
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
石井 慎一郎 自治医科大学, 看護学部, 講師 (80724997)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | リフレクション / 自己への気づき / 継続学習 / 情動知能 / 他者 / かかわり先 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は,看護師がかかわり先から得ている支援の内容をインタビュー調査や文献レビューなどによって明らかし,質問紙を作成することであった。計画立案時に予定していたインタビュー調査は,対象施設管理者の異動などにより急遽実施が困難となったため,研究協力者との会議,文献レビューや学会参加により新たな情報収集を行いながら,質問紙の内容を検討した。 かかわり先を明らかにするため,次年度計画に先立ち,看護職274名に質問紙を配布した。 分析の結果,最も多かったかかわり先は同じ部署の同僚(27.9%),次いで同じ部署の上司(25.2%),同じ部署の先輩(18.4%)であった。最も少なかったのは他の部署の後輩(0.9%),次いで他の部署の先輩(1.2%),院外の非医療職(1.8%)であった。 次に,かかわり先と属性との関係を比較した(t検定,スピアマンの相関係数)。同じ部署の同僚とのかかわりは,臨床経験26年以上群が5年未満群よりも(p<0.05),50歳代及び60歳代が20歳代よりも有意に多かった(p<0.01)。他の部署の後輩とのかかわりは,高卒群が専門学校卒群よりも有意に多かった(p<0.05)。同じ部署の同僚とのかかわりと年齢(r=0.3)及び臨床経験(r=0.2)には有意な正の相関(p<0.01),他の部署の後輩とのかかわりと学歴には有意な負の相関(r=-0.2, p<0.01)がみられた。現在はこれらの調査結果の分析を深め,結果の発表と論文投稿の準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,計画立案時に予定していたインタビュー調査の急きょ実施が困難となったが,研究協力者との会議や文献レビュー,学会参加などにより情報収集し,質問紙調査を経て看護職のかかわり先について検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は対象者を増やし,さらに調査を実施し,研究計画に従い分析を進めていく。また,随時,学会発表及び論文投稿を行っていく。
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Causes of Carryover |
データ入力による謝礼(文房具)として予算化したが,研究代表者自身で入力した。そのため次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
国内学会における成果発表の旅費として計上する。
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